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タラバ蟹とモンゴル相撲  作者: せばっすぅ
3/4

第2話 お決まりの展開。

前回のあらすじ!!未だに姓名不詳の主人公!!なんやかんやあって、不審者が家に入ってきたぜ!!!

「ドドドドドドドドドドドド」


 そのどこから出しているのかよくわからない声をやめてくれ。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 数分後、俺は席を挟んで美少女、もとい不審者と対面していた。普通なら、家に知らない奴が入ってきたなんて状況は速攻警察に通報だし、実際そうしようとしたのだが、なんというか、その…………

 色んなことが起きすぎて、足がすくんでました☆

 だって冷静タイムはもう終了しているんだもの。頭はパニックなんだもの。


 そんなこんなで俺が動けないでいる間に、自称エイリアンは俺が敷きかけてた布団を畳み、俺の目の前にちゃぶ台をセット。あ、自分だけ座布団しきやがった。

 こうして、六畳一間のアパートで、美少女と向かい合うなんて状況が生まれていた。


「えっと、色々聞きたいことはあるんだが……まずはあの高速で飛行してきた物体はなんなんだ?」


 かなり不思議な、というか見方によっては危険な状況ではあったが、自分で推察しただけでは納得できなさそうな不可解なこともあったので、とりあえず聞いてみることにした。


「好きな食べ物はコッペパン!」


 なんてことだ、自己紹介を続けてやがる。


「嫌いなことは争い!」


 俺は今すぐお前を殴りたい。どうする、こいつ話を聞く気がないぞ。


「そういえば、ここにコッペパンがあるんだが……」


「実はだな、あの飛行物体は……」


 切り替え早っ。あと、本当に好きだったんだな、コッペパン。


  〜〜コッペパン食べタイム〜〜


 彼女がコッペパンを食べ終わったのを見計らって、俺は話を再開した。


「で、結局なんなんだよ。あの飛行物体は。それとお前についても。」


「なんのことはない。あの飛行物体は紛れもなく私自身さ。あと私はエイリアンではない。まあ、それに近しい存在ではあるのかもしれないが。」


 何を言ってんだこいつ。それが率直な感想である。当たり前だ、こんな意味のわからないことを言われて、納得しました!ありがとうございます!なんて思えるわけがない。


「もうふざけるのはいいから真面目に話してくれ。」


「私はいたって真面目だ!実はある事情があって過去に戻ろうとしていて……結果失敗してこんなことになったわけだが……エイリアンって言ったのは、その……第一印象で心をグッとつかむことが大切だって聞いたから……」


 ああ、こいつやばい奴だ。考えてみれば人の家に不法侵入している時点で十分やばいんだ。足ももう動く。警察に連絡しよう。そう思っていた時だった。


「そうだ!いっその事ここで時空転移してしまおう!私が目の前で消えれば貴様は信じざるを得ないだろう!?」


 おい!なんかやり始めたぞ!まずいまずい。さっきの恐怖が戻ってきそう。うわっ、ハァァァァ!とか言ってる!絶対何か力的なものを溜めてるやつじゃん!いや、家小刻みに震えてない!?てかなんか不審者の周りが青白く光り始めたんだけどぉぉぉ!!これ本当に時空転移できちゃう人なんじゃないか!?さっきまで本当のこと言ってたんじゃないか!?

 俺のパニックが再発してる中、彼女の周りの光はどんどん輝きを増していく。家の揺れもどんどん大きくなっていく。


「本当なのはわかった!わかったから!もうやめて!!家壊れちゃうから!壊れちゃうからっ!!ちょっと!?なんか変な魔法陣出てるよ!?展開し始めてるよねそれ!!やめてってばぁぁ!!!」


 俺の願いも空しく、彼女の魔法(?)は進行していく。ちゃぶ台が飛ぶ。座布団も飛ぶ。食器は割れ、壁に亀裂が走る。


 そして、ああ、もう終わったな。と、俺が本日2度目の死を覚悟したところで、


「ハァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


 彼女の輝きは最高潮に達し、俺の視界は、真っ白に染まったのだった。

もっと早い時間に投稿できるようになりたい(切実)

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