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甲虫
それは暗がりの中で犇く甲虫のようなものだ
ぼやけた光なんかでは何匹いるかも分からない
その体はより黒を深くする
そして真実を奥にしまいこむ
何が重要なのかは、真実と本質が別だということだ
光にあたる部分は真実だが、それがそのものの全てではない
真実だけを追えば答えに辿り着けると思ってはいけない
その道はやがて一本道になり、歩みを進めたらもう後戻りはできない
複雑に絡む放射の糸の中に本質はある
見極めるのは難しい
ならば本質は答えになるか?
真実は答えになるか?
答えとは何か?
(手っ取り早いのは、そうだ
ガソリンでもまいてマッチを擦ればいい
なに、同情はいらない
全て終われば、何も残らない)




