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敬愛なる薄夢
平等に与えられたものは また
不平等に奪われる
足元の花を潰し とどかない星に手を伸ばす
求めているものは直視出来ず 遮光レンズで薄めた夢を見る
誰が気づけただろうか
崩れ落ちる累々の背中を踏み 摂氏六千にその目を焦がして
漸く自由 漸く排他
やがて名を持たぬ者達に蔑まれ 後ろ指を刺され
歴史の渦に埋もれるとしても
名を持つ人は気高く美しい
例え濃縮される思考に恐れ 自らの血を流そうとも
深淵にて火が燃える
灰になった万別の美しさが散り 不平等に奪いとられた心を補填する
やがて名を持たぬ者達に愛され 憧れを受け
歴史の渦に埋もれる
敬愛なる薄夢らよ
摂氏六千にその目を焦がせ(parata di morte a sole)




