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マンション管理人の日常  作者: みずすまし
非日常
7/15

閑話 僕の休日

 僕にとっての休日、それは土曜日と日曜日。今日は土曜日なので久しぶりに遊びに行く。もちろん一人でだ。

 友人と言えるのは、高校時代の2、3人しかいない。

 大学時代はひたすらパソコンの画面に向かい合っていたし、社会人になってからの同僚は、友人と言えないと思う。


 仕事の以外の話は、ほとんど出来なかった。

 昼食、夕食も自分の席で資料を見ながら仕事をしていたしなぁ。

 別段食事に誘われなかった訳ではない。ただ、本当にスケジュールに余裕がなかったと「思い込んで」いた。

 楽をするために前倒しで仕事をすると、ようやく空いた隙間に他の仕事を詰められた。

 今なら同僚の気遣いが分かるけど、あの時は分からなかった。 回想終わり。


 今日のお出かけは上野だ。

 大人も楽しめるスポットがいっぱいある

 まず上野動園。

 入り口はJR方面からの正門と池之端門という二ヶ所ある。

 池之端門は裏門のような感じで小さいが、僕はこっちからのコースが好きなんだ。


 小さいゲートを通って目指すのは、爬虫類館。本当に入ってすぐの所にある。

 ここでほとんど動かない爬虫類達を堪能し、近くのハシビロコウを見に行く。

 これが一番の目的だ。コンパクトデジカメで、ズームにして写真を撮る。

 人に見せる為じゃないので、でっかいカメラは特にいらないし。

 今日は機嫌がよいのか、睨むようにしてこっちを見ていてくれた。うん、可愛い。

 そのまま動かないでお互い見つめ合うこと数分。

 ハシビロ君は満足したのか、視線をそらして繁みの奥へ移動してしまった。


 目的も済んだので、のんびりとキリンやサイを横目で眺め、表門を目指す。

 途中の橋を渡りライオンのいる檻を通り過ぎ、パンダの館までくると目の前が正門だ。

 のんびり歩くだけで一時間位経っていた。


 少し喉が乾いたので、外にある土産物屋でジュースを買ってその場で飲む。

 恩寵公園内を横切って、次に向かうのは国立科学博物館。

 常設展示と特別展示とあるけど、料金は別なんだよね。

 今回の特別展は興味を惹かれなかったので、常設展示へ。

 常設展示は文字通り、何回来ても展示内容が極端に変わることがないもの。それでもなんとなく見ていて楽しい。

 地下にある恐竜の展示をみてから地球館の展示や剥製、骨格標本など見ていく。

 大きなフーコーの振り子を見て、ショップに入る。

 ここは小さな男の子から大人の男性まで虜にしてしまう店だと思う。

 鉱石、化石、科学実験の道具セット、天体望遠鏡、アノマノカリスのヌイグルミなど何度見ても欲しい物ばかりだ。

 僕ももちろん欲しいと考えながら、隅っこに天体の描いてあるメモ帳とボールペンを買う。

 消耗品だけど、なんとなく満足してしまうのだ。それほど値段も高くないし。


 外に出て空を見ると、既に夕焼け空になっていた。

 最後に近くにある食堂で、簡単な食事をとって帰宅する。


 こうして僕の休日は、満足な結果に終わった。

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