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第一話 春風の妹

書き直し版です。

まぁ自己満足の塊なので温かく見てくれるとありがたいです。

 春と言う季節は新たなるものを運ぶ季節であると、俺は思う。

新たなもの、と言うと漠然としていると思われるが正しくその通りなのだ。

 新たな命、新たな学年、新たな出会い。一言では言い表しがたいものが、そこにはあるのだ。


 まぁ、だからそんな気分のいい時期に一年の頃から引き継がれた宿題とかは、もうやんなくてもよくね?と俺は思うのだ。


 そんなこんなで俺、四十崎(あいさき) (わたる)は昨日から春休みを迎えている。


 時刻は11:30。早速自堕落な生活を送っているなと痛感し、やや反省。


 明日から頑張るか、と典型的ダメ男的な思考をしながらリビングに向かうと。



 少女がカップ麺を食べていた。


 

 ・・・断っておくが容器を食ってる訳じゃあない。そんなテラ〇ォーマーが居たら俺は即刻バルサンを炊く。

が、目の前に居るのは人間の少女で、容器ではなく中身を食っている。


 ・・・・・で、誰?


「ふーあーゆー?」


「・・・・・・」


返事がない、只の食事中らしい。

やはりカタコト英語は無理があったか。いや、行けるとは思ってなかったけどね?ただ、まぁ何となくって言うの?うん。

つーかこの状況でもラーメン食べ続けるってなんなんでしょうね。メンタル強靭すぎだろ。


「えっと、どちらさん?」


今度はしっかりと日本語で尋ねる。英語がダメなら日本語。日本語がダメならケチュア語だ。喋れないけどね.


少女は俺の方をにらむと、ようやく食事を止めた。


「人が食事中の時は話しかけちゃいけないって教わらなかったの?マナーのない人ね」


「人ん家のカップ麺をナチュラルに食ってるやつの台詞じゃないだろ、それ」


「チッ」


舌打ちしおった・・・!


つーかほんとに誰だ、この子。親戚じゃないだろうし。


まさか!俺の隠し子・・・!?


「非常に気持ち悪い妄想に口を出したくも無いのだけれど、敢えて言わせてもらうとすると、気持ち悪い」


「前置きなげぇよ、普通に気持ち悪い言いたかっただけだろ。あとさりげ人の心読むな」


何この子、テレパシー少女?


「取り敢えず名前だけでも教えてくれ、誰だお前は」


「神無月 奏?」


「ねぇなんで疑問形なの?俺が聞きたいんだけど」


「神無月 奏よ、さっさと覚えなさい」


「刺々し過ぎるだろ・・・。普通に会話しようぜ」


「あら、会話って人間同士で行うのが基本じゃないの?」


「さらりと俺を人外の枠にいれるな」


 初対面でここまで人を罵倒できるとか・・・。ホント何なんでしょうね。


 「で、あと他に聞きたいことはある?無ければこの麺を食べたいのだけれど」


「ねえ何で俺が客人ポジションになってるの?一応現時点では家主は俺なんだけど」


「貴方さっきから言葉に横やり入れすぎよ。そのせいで会話が全く進まないじゃない」


 どっちが原因だ。


「・・・聞きたいことは1ダース位有るがまぁあとひとつだけ聞くとしたら、なんのご用で家に来たのか、だ」


「・・・・・・・・・」


 ほほう、無言ときましたかこのお嬢さん。

 だがちゃんと答えてもらわねばならない。

 返答によっては俺のとるべき対応が変わるからだ。


当たり前だがここで『泥棒でーす☆』とか言ってきたら即刻お巡りさんにつき出す。

『実は道に迷ってしまって・・・』とか言ってきてもつき出す。明らかに嘘だろ。

『貴方の家族です』とか言ってもつき出す。うちは三人家族だ。


 まぁ用は何を言っても警察につき出すのは変わらないと言うことだ。おい、変わんないのかよ。

 しかし実際、家に無断に侵入していた時点で十分刑事罰ものだ。優男なら『何日でもおとまり』とか言うのだろうが俺は違う!!

 そう、例えちょっと外見がかわいくて、ドストライクだったとしてもだ。

 後で連絡先聞こうかなー、とか思ってはいけない!いけないのだ!



「・・・・・・そうね、これを言わないと何も始まらないものね。人害である貴方に話すのも癪だけどしょうがないわね」


「おい、人害ってなんだ人害って。俺はバイオかよ」


「五月蝿い。人が話すのだから少し黙っていてくれないかしら、四十崎 亙」


「お前が変なこと言わなければこっちだって何も・・・・は?」


 こいつ、今俺の名前を・・・。


「漸く黙ったわね。それじゃあ話すとしましょう」


 神無月 奏はそう言うと俺の方を向いて、真剣な面持ちでその口を開いた。



「私、神無月 奏は本日付で貴方の妹になりました」


「・・・・・・・・・・・・・・は?」



 新たな命が芽生える春の季節。

 我が家では、新たな妹が穏やかな春風と共に運ばれてきたのであった。


 ・・・・・・さて、取り敢えず俺が最初にすべきことはーーー



「ーーーーあ、もしもし。警察ですか?」


 まぁ一応宣言はしてたしね。

とてもお久しぶりですすいませんハイ。

ようやくかけました。

と言っても大して中身があるわけでもないんですけどね・・・。


前作のように重い感じにならないようにしたいかなと思います。

シリアス要素もだいぶ抜けるかも。


投稿がかなり不定期になると重いますが、何卒よろしくお願いします。

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