プロローグ
文芸部を辞めて早くも五年。久し振りの創作なのでホントに私が書きたいものを書かこうと思います。
気に入らない人も多いかもしれませんが、少しでも読者がいたら嬉しいな。
あ、感想ならalwaysバッチコーイだよ!
「この世界で『平和』なんて言葉は最早存在しません。これは今世界を進めている私達大人の責任です。そんな私達がこれからを生きる子供たちに出来るせめてもの償いとして、少しでも幸せに生きるための強さを授けようと思います。」星暦2035年8月27日 日本国首相 櫻庭遥の演説より
今の世界に、平和なんて存在しない。
現存する200前後の(数年単位で新しい国家が出来たり、滅びたりしているため正確な数は不明)半数以上が常に戦争状態にある世界。
他国との戦争を行っていない国家においても、国家内での勢力争いや、数十年のうちに以前とは比較にならない力を得た反社会的勢力との戦いが絶えない。それが今の世界である。
そんな中、数年前に僕達の国である日本の首相、櫻庭遥の提唱した「戦技教育法」通称「戦技法」は、今まで世界のどんな大物ですらも奇麗事を並べて否定していた世界からの平和の消滅を明言し、その中でも強く生きていけるよう、学校教育の中で戦いの術を教えていくことを義務付けたものであった。
この僕、南條秋も今年で高校生、戦技法によって学校間のより実践的な戦争に巻き込まれていくことになる。
この世界では勝者と強者こそが幸せを享受する。それは比較的平和な頃のままなここ日本でも、まだ幼さの残った高校生であろうともだ。
僕は黙って敗者に落とされるつもりはない。だから、戦う。僕の前に立ちふさがるすべての敵と。