瞬が決意!?
~第5ホーム~
「………」
朝食後、セナお嬢さまたちが話しているのを聞いてしまった。
朝食後・・・
「そんなっ!?2人が私のことっ!好きだなんてっ!な、ないと思うからっ!!!」
まさか…、気付かれた…!?このまま、告っちゃうべきなのか?
「何やってるの?」
すると突然、目の前に一心が来た。
「べ、別に何も……」
「ガールズトークを盗み聞き…とか?」
「そんなんじゃないよっ!そんなんじゃ……」
「なんか、聞いたの?」
「…………」
「まぁとにかく、向こう行こうよ。ここは邪魔だと思う」
ぼくたちは、ホテルのエントラスホールに行った。
「ねぇ、なんで昨日海でセナお嬢さまを抱きしめたの?やっぱり一心って……!!」
「違うよ。セナお嬢さまの足がヨロヨロだったから、助けただけだよ。見て分かんなかった?」
「……うん」
「はぁ……。それに、この前も言ったでしょ?”執事ひ、主人に恋はできない”って。聞いてた?」
「分かってるよっ!…でも、それでもセナお嬢さまが愛しいんです…!!」
「………それじゃあ、辞めれば?執事」
「なっ…………!!」
「だって、セナお嬢さまに恋したいんでしょ?だったら、”執事”としてじゃなく、”赤本 瞬”という一般人として恋すればいいじゃん。ま、もう近くにいれなくなると思うけど」
「……………」
「少し考えてみたら?」
そう言って一心は自分の部屋に戻っていった。
「セナお嬢さまの…執事を辞める…?」
そんな事、出来るわけないじゃん。でも、この気持ちを心にしまいながら、セナお嬢さまと一緒に過ごすなんて…、結局我慢できずに告ってしまいそうだし…。もう…、こうするしか…。
羽田空港にて・・・
「え~と、ありがとう!一心さんっ!」
「執事として、当然です」
「…………」
セナお嬢さまに恋するためには、執事を…………
「セナお嬢さまっ!」




