瞬の初恋
~第2ホーム~
「「いってらっしゃいませ、セナお嬢さま」」
と頭を下げた。ぼくがなぜセナお嬢さまの執事になったのかは…
2週間前・・・
「わっ…と…。あー、また落ちた~」
ぼくは、先生に頼まれた教材を片付けているんだけど、重くて全然進まない…。女子は、キャーキャー言ってるくせに助けてくれないとかひどくない?!
「大丈夫?」
とその瞬間、女の子が落ちた教材を拾ってくれた。
「あの…、ありがとう!」
「これくらい、当然だよっ!気を付けて、じゃ、またね!」
この時、ぼくは初めて恋したんだ。”白咲 セナ”という女の子に…… ぼくはその日から、セナお嬢さまから目がはなせなくなって…。ある日、『執事をしてくれ』と言われ、びっくりしながらも引き受けた。これは運命なんじゃないかって、思った時もある。でもまさか、一心と一緒にやるなんて…(泣そして、当日… 遅れてきたぼくを何も言わずに受け入れてくれたセナお嬢さまには、感謝してます。ぼくが来る前に、一心と2人で何かを話していたけど。まさか……、取られないよね?ぼくは、一心をチラッと見た。いつも思うけど、一心はあまり表情出さないよね~…?
「何?」
とその時、一心と目が合ってしまった。
「いや…別に…、一心て無表情だよな~と思って」
「そうですか?表情…ねぇ~…」
一心が考え込んだ。えっ?そんなに悩む?
「セナお嬢さまのために、表情をだすときがあると思うよ。」
「……」
セナお嬢さまのため……。
「ねぇ、一心ってさ~セナお嬢さまの事が好きなの?」
「……、好きだよ」
「えっ!?」
ぼくは、思わぬ答えが返ってきたからびっくりしてしまった。
「クスクス…なんでそんなに動揺してんの?”執事”としてに決まってるじゃんクスクス…」
「だ、だよねぇ~…ふぅ…」
「もしかして、”恋愛対象”で、かと思った?」
「べ…別に……、そんなんじゃ…」
「普通に考えてみてよ…。『主人』と『執事』が恋なんてするわけないじゃん。っというか、恋はできない。それが、執事のおきてだよ」
「わ、分かってるよ!!」
恋…しちゃだめなのぐらい…知ってるよ…。
「…。瞬、お前……、」
「じゃ、ぼくは行くから」
ぼくは、がっこうに入っていった。