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4. サミギナ
侯爵の悪魔。
霊魂と知識、そして哀悼を司る存在。
青白い光を帯びた若い女性の姿で現れ、肩までの銀髪を風に靡かせ、瞳は深い湖のように澄んでいる。
彼女の声は静かで美しく、死者の魂を呼び出すと同時に、その記憶を語らせる力を持つ。
サミギナは召喚者に「死者との交信」や「過去の真実を見抜く眼」を授けるが、軽い気持ちでその力を使う者には容赦しない。
性格は冷静で慈悲深く、同時に無常を理解している。彼女は死を恐れず、むしろ「魂の安息こそ真の解放」と語る。
かつて天界では“輪廻の記録者”として人の魂の流れを監視していたが、神の裁きが不公平であることに気づき、堕天した。
今は死者と生者の狭間に立ち、哀しみを抱える者の心を静かに導く。
戦闘では霊を具現化し、敵の心を惑わせる幻影を生み出す。
サミギナは死と再生の境界に立つ、沈黙の導き手である。