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49. クロセル
公爵の悪魔。
水と知識を司る知恵の精霊。
蒼いローブをまとい、瞳には深海のような静けさが宿る。
クロセルは水流を自在に操り、同時に哲学・天文学・論理学などあらゆる学問に精通している。
彼の前に現れた者は、言葉を交わすだけで思考を研ぎ澄まされ、真理への扉を開かれるとされる。
召喚者に授けられるのは「知識の整理と理解」の力であり、複雑な問題や魔術理論を解く鍵を得られる。
しかし、彼は冷徹な観察者でもあり、感情や情熱を軽んじる傾向がある。
かつて天界では“流動の記録者”として存在していたが、世界の理に疑問を抱いて堕ちた。
彼の周りを漂う水球には、過去に沈んだ文明の記憶が映し出されるという。
