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46. ビフロンス
伯爵の悪魔。
死者の知識と星辰の学問を司る学者。
蒼白い肌を持ち、古代の書物を常に抱えた老人の姿で現れる。
彼は墓地を巡り、死者の骨に光を宿して踊らせることができる。
星の運行を読み、運命の周期を語るその言葉は、召喚者に「未来を測る知識」と「死の安寧」を与える。
だが、彼が導くのは希望ではなく、運命の“定め”そのもの。
避けられぬ死を知る者に、どう生きるかを問いかける冷徹な哲学者である。
夜空を見上げながら、彼は失われた魂たちと静かに語らう。
その瞳には、星々の軌跡と無数の墓標が映る。
彼に学ぶ者は、死を超えて真理に至ることを求めるだろう。