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35. マルコシアス
侯爵の悪魔。
忠義と戦闘を司る戦乙女のような存在。
白銀の狼の姿、または紅の鎧を纏う女騎士として現れる。
彼女の眼差しは獲物を射抜く猛禽のようでありながら、主への忠誠には涙すら流すほどの情を見せる。
マルコシアスは天界から堕ちた元天使であり、「忠義のために戦う」ことを己の存在理由としている。
召喚者が真に正義を持つ者であれば、その剣を掲げ共に戦うが、信念なき命令には一切従わない。
戦闘では火炎と風を自在に操り、双剣を持って敵を切り裂く。
彼女は戦場では冷徹だが、平時には穏やかで慈悲深く、弱者を守ることを誇りとする。
マルコシアスにとって「忠誠」とは、命令への服従ではなく、信念への誓いなのだ。




