35/78
33. ガープ
主席の悪魔。
錬金術と変化の象徴。
姿は老賢者のような白髪の男で、背中には黒き羽根が二枚生えている。
彼は地上のあらゆる金属を黄金に変える力を持ち、また不完全な存在を“完成”へ導く術を知っている。
ガープは賢明でありながらも、常に「完全とは何か」という問いを抱き続けている哲学者でもある。
召喚者には錬金の知識だけでなく、失敗を恐れぬ探求心を授ける。
戦場では元素の力を自在に操り、地と金属を支配する。
彼の武器は知識そのものであり、敵を理解した瞬間、それを崩す。
ガープは柔和な微笑を浮かべるが、その奥には冷たい観察者としての目が潜む。
彼にとって人間は未完成な宝石であり、磨く価値のある存在なのだ。