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32. アスモダイ
王の悪魔。
欲望と理性の狭間に立つ支配者。
三つの頭を持ち、それぞれが「理」「怒」「快楽」を象徴する。
中央の人の顔は理性を、右の獣の顔は怒りを、左の龍の顔は欲望を語る。
全身を赤黒い炎に包み、腰には無数の鎖を巻いており、それは己の暴走を抑える戒めでもある。
アスモダイは知恵と魔術の王であり、特に幾何学・天文学・神秘学に精通する。
召喚者に「全てを知る代わりに、何かを失う」という契約を持ちかけ、己の欲望をどう制御するかを試す。
戦闘では火と雷を操り、理性の力で魔法陣を構築する。
彼は傲慢だが冷静でもあり、欲を恥じぬ者には敬意を払う。
アスモダイにとって欲望とは罪ではなく、生の原動力そのものである。
