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25. グラシャ＝ラボラス
総裁の悪魔。
破壊と復讐を象徴する戦鬼。
真紅の鎧に身を包み、巨大な黒鉄の剣を携える。
背には燃える羽のような瘴気が揺らめき、その姿を見た者は戦慄と共に絶望を覚えるという。
彼はかつて天界において正義を掲げた戦士だったが、理想のために禁断の力を振るい堕天した。
グラシャ＝ラボラスは、戦で傷ついた魂や怒りを抱く者に力を与え、復讐の道を示す。
だが同時に、その憎しみが己を蝕むことを警告する賢さも持つ。
召喚者の覚悟を見極め、怯む者を一瞬で切り捨てる冷厳な存在。
戦いの中でしか己を語らず、血と炎の中にしか真実を見ない。
だが、その瞳の奥には、かつて信じた「正義」の光が微かに残っている。
