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23. アイム
公爵の悪魔。
炎と星、そして秘密の知識を司る賢者。
燃えるような赤髪を後ろで束ね、瞳は流星のように光を放つ。
片手には黒曜の杖を携え、もう一方の手で炎を操る姿は神々しくも恐ろしい。
彼の言葉は古代の言語で紡がれ、聞く者は真理の断片を垣間見ると言われる。
アイムは天文学、哲学、魔術理論などあらゆる学問に通じ、召喚者に深遠なる知恵を授けるが、代償として「知る苦しみ」も与える。
炎は彼の象徴であり、無知を焼き払い、魂の奥底に潜む“真実”を照らすためにある。
見た目は青年だが、その眼差しには幾千年の知識と倦怠が宿っている。
冷静で皮肉屋だが、弟子には不思議な愛情を示す一面もある。