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16. ゼパル
公爵の悪魔。
愛と欲望を操る存在。
赤銅色の髪と琥珀の瞳を持つ美丈夫の姿で現れ、黒い羽織のような衣を身に纏う。
彼の周囲には常に甘い香りが漂い、その匂いを嗅いだ者は理性を奪われ、恋情と執着に溺れていく。
ゼパルは恋の魔術を操り、召喚者に他者の心を動かす術を授けるが、同時に“愛の危険”を教える者でもある。
彼は一見、軽薄で享楽的に見えるが、その本質は深く孤独で、真の愛を信じる者にのみ心を開く。
戦場においては敵の結束を乱し、互いに疑心暗鬼へと陥れる幻惑の力を発揮する。
美と愛、そして狂気を併せ持つ存在であり、その笑みは甘美でありながら、破滅の始まりを告げる。
