第三話『三流ホストと寸胴眉毛』2/3
◆【繁華街】
正明「んで。目的のないまま街に出たけどどーするよ」
木葉「どこでもいいわ。あたしはただ庶民の遊びを知りたいのよ」
正明「あ、じゃあ正明君の誕生日プレゼント買うってのはどーよ?」
木葉「ねーよッ!」
ぐっ……このキレよ。
どーよの対処がねーよ。Doで聞かれたらDoで答えるアメリカ語のアレね。
木葉「あんた、誕生日いつなのよ」
正明「11月11日」
木葉「……割と近いじゃない」
木葉「ふうん。ま、それならいいわ。準備してあげないこともないわよ」
正明「金! あー、最近無性に金塊が欲しいんだよなー。あー、金塊。海の方の近海でもいいんだけどなー」
木葉「ねえ。ちなみにそれ送ったらあんたはあたしの誕生日に何してくれるの?」
正明「焼き肉食い放題の店奢ってやるよ」
正明「でもその時オレ金なかったら外で待ってるから一人で入れよ」
木葉「今更だけど、あんたって変わってるわよね」
正明「お前が言うんかー……ぎゃああああああ!!!」
乾いた破裂音とともに、何かが腹部に衝撃をぶつけてきた。
木葉「さっき警告はしたわよ」
正明「てめえそれ誘発だろ! あの、あれ! 誘発!」
木葉「誘導尋問?」
正明「そうそれ! って尋問やないかー……って二発目食らうかボケェ!」
木葉「チッ」
わがままで人の話を聞かない。なるほど、人の上に立つ資格はあるらしい。
正明「よかったなあ。オレが女の子に手を出さない紳士で」
木葉「殺虫剤かけてローキックで追い打ちかける男って斬から聞いたわよ」
正明「その話をすると長くなるし、誇張抜きでオレ一切悪くないからやめよう」
木葉「ふーん。いいわ。それなら拘束してビンタしてナイフ突きつけた話をするわ」
正明「その話は誇張抜きでオレに都合が悪いからやめようぜ」
と、雑談していると近くにボーリング場が見えた。そしてその横にはぬいぐるみが置いてあるファンシーショップ。
その奥にはゲームセンター。そしてパチンコ屋ハマルン。
正明「……」
この辺で、木葉が喜ぶチョイスとなると……。
木葉「あ、見て正明!」
木葉「バニラの車!」
正明「やめろっ!」
女「風雪木葉ってなにあれ?」
……あ?
遠くから誰かが呟くバカにするような言葉が聞こえた。




