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CRポーカー物語(ギャルゲー版)@毎日投稿  作者: 河島アドミ
プロローグ:ショウダウン(Showdown)
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第七話『カニタコ魚群は信じるな!』1/2

◆【学園屋上】

話があると連行されたのは学園の屋上。


斬「マサ。初めに言っておく。ボクはなにがあってもマサの味方だけど、悪いことは正さないとならない」

斬「マサ。ボクの目を見て本当の事を言ってほしい」

斬「女の子に暴行したのかい?」


チリチリチリチリ、とタバコの火が浸食すると煙を吐きながら口を開いた。

正明「あのクソメンヘラに限ってはな! このオレが被害者で! いいか、よく聞けよ!」

斬「モチのことじゃない」

正明「お願い聞いて! あいつ人の財布から金パクって、それでくっっっだらないネットゲームに金入れてだよ?」


正明「やっぱウジ原の金じゃレジェンドカード一枚も出ないし~」

正明「はああああああああああああああ!?」

正明「はひゃああああああああああああああああああああ!!!!????」

正明「まず死刑確定だけどせめてレジェンド1枚ぐらい引けよ!!!」


斬「ボクの話しを聞いて欲しい」

正明「ヤダ! まずオレの話し聞いて!」


正明「天は人の上に人を作らないって渋沢様が言ってたんだよ! その天を! 二枚も! 天が二個よ!?」

斬「それ渋沢さんじゃなくて諭吉さんだと思う」


斬「あとその件で言うなら、女の子の顔に殺虫剤吹っかけるのも天は許さないと思う」

正明「まあ過去の話しはいいや」


斬「冗談抜きで生死を彷徨ったって本人は言っていたけどあの後どうしたんだい?」

正明「モチの話なんて時間の無駄だろ。それで、どうしたんだい? ん? 話、聞こか?」


爽やかな口調を添えても何か言いたげな顔だったが、結局諦めて当初の議題を口にした。


斬「マサ。木葉は知っているかい?」

正明「木葉って……あれだろ。葉っぱだろ」

正明「あれ……ジャン、もしかしてオレの事バカにしてる……?」

斬「違う。人名。人の名前」


正明「特別面白い名前でもねーな。知らね」

と、答えてから気がついた!


正明「あのさ。人名で通じるよ。人の名前、って言わないとオレが理解できないと思った?」

正明「あれ、違う? これもしかしてフリか? 木葉とかけましてー……うー……あー、悪い。5分くれ」

斬「マサ、人の話を聞こう」



なんでも斬の話はこうだ。

いたいけな美少女。風雪木葉という学園長がいるらしい。小さな少女に暴行、というからには外見が幼いのか、まあその辺はどうでもいい。


その小さな女の子を暴行したらしく、泡を吹くまで殴ったらしい。

凶悪犯罪を犯した竹原正明を告訴する準備をしていて、示談したければすぐに学園長室に来い。

加えて本人の意思関係なく、竹原正明が視界に入った生徒は必ず連れてくることの学園長命令が下ったそうだ。



正明「なんだそりゃ。知らねーよ。見たことも……ッ!?」

いや、待てよ……覚えがある。すごくムカつく、心が締め付けられる忌まわしき負の感情だ。


その女の外見情報のワードを並べて見る。

正明「金髪、外人、泡、海物語……ああああああ!!!」

斬「マサ。最後のワードは違う」


男子生徒「おい! 学園長が女子生徒に大変なことしてるぞ!」

一人の男子生徒が叫ぶと、皆それに追随して野次馬が走る。あっという間に屋上は斬と二人だけになった。


正明「ほーん。危ないヤツなんだな」

斬「マサ。ボクらも行こう」


正明「わかった。パチンコに行こう」

斬「マサ!」

……あれ、今のジャンのモノマネ自信あったのに。


斬「モチがぶつかったんだと思う」

正明「わはははははは! ざっまあああああああああああああ!!!」


斬「行くよ」

正明「ヤダ。……ヤダってば!」

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