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CRポーカー物語~エロゲ版~  作者: 河島アドミ
二章:プリフロップ(preflop)

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第八話『ほんの少しだけの理解』3/3

しばらく一人で散策してみる。

歩けば歩くほど、自慢の白スーツを身に包めないイライラが加速する。


そう! あるのだ!!!

超高級ブランド『セルタ』の特注白スーツが!!!


一般人にスーツの生地は? と問えば凡人はシアサッカーだのウールだの平織ひらおりだわ綾織あやおりだわ、つまらない話で終わり。


セルタの特注白スーツだぜ?


原材料は天使の羽。

初めてスロットで万枚を出した時、奮発して全部突っ込んだ記念の一着。

万を超えるメダルが天使の羽へと変わり、オレを包むこの優雅さ。

選民意識を具現化にした一時の唯一の弱点を挙げるとすれば、それは着る機会がない事。


正明「ぐ……ッ!」

今、ここにセルタの白スーツがあれば、一躍マウント取り放題だったのに……!


正明「……」

冷静に考えると、天使さん可愛そうじゃね?

羽千切られるんだろ? これって人間に例えると、毛深いおっさんのすね毛全部毟られるような……。

正明「……」

人間の残酷さに胸を痛めていた時だった。



??「こんばんは! すごーい! かわいい格好していますね!」

嫌味かてめえ。


竹原正明。装備品。ゴミ袋。

しかもこれ、胸元に7って入っているし。いや、これはこれでお気に入りなんだけどさ。


??「モデルさんですか? ですよね。いやーん、今日年配の方ばっかりで、歳が近い人いないかなーって思ってて」

正明「キミは中々に目が良いようだね。いかにも。私はイケメンモデルの竹原正明だ。」

??「あ、じゃあだいたい同業者ですね! すごーい! 偶然!」

レイナ「私、進藤レイナと申します。レイナね。こういうパーティーに来る度、ああ、だんだんレイナも売れっ子路線走っているんだなーって実感しちゃうの」


よく喋る女だな。

ってこの女、芸能人かなんかか。


どっかで見覚えあるのに、喋りは初めて聞く不思議な感覚だった。

正明「ぶっちゃけオレは飯食いに来ただけなんだけどな」

レイナ「あはは。ウケる! すごいドライな人だね」

レイナ「スーパードラィィィィィ」

くっそ! こいつ芸人かッ! ちょっとおもしろいじゃん!


ん、待てよ……こいつ……、

正明「今、なんて言った?」

レイナ「え?」



●【選択肢017:聞き逃がせない発言】

A.今なんでもするって言ったか?

B.進藤レイナって言ったか?



A.今なんでもするって言ったか?

レイナ「言ってないよッ!」

素晴らしいキレ。

どうやら木葉の関係者はツッコミがキレるらしい。

レイナ「よくわからないけど、風雪様がイベントやると聞いたので、レイナも顔売るんだよ。どーだー。黒いでしょ~」

ふつーに偉いだろ。仕事とはいえよくもまああんなチビに媚び売れるな。



B.進藤レイナって言ったか?

正明「ってあー、進藤レイナ。あー、はいはい。知っている。この前雑誌で見たぞ」

レイナ「うっそレイナちゃん見たの? 可愛かった? 雑誌のレイナちゃん可愛かったの? でもあれポトショップで実物はあんまり可愛くないの。えーん」

正明「そんなことないよ。君のほどの美女と出会えたのは僕の乾いた心に刺激されたよ」

正明「そう。この乾いた心」

正明「スーパードラィィィィィ」

レイナ「あはははは! 君おもしろいね!」

よーーーーし! 久々だこの感触。こいつ良いヤツだ。


--------------------------------------------


斬「ホストは卒業したと聞いた」

いきなり現れたと思ったら普段一歩引くジャンが珍しく腕を絡めてきた。


レイナ「あ、すごッ。プロポーションやばいですよ。どこの事務所ですか? レイナね。進藤レイナと申しますー!」

斬「え、あ……丁寧に、ありがとうございます……」

斬「……」

斬「えと、あの……ボクは……四光院斬と言い……」

レイナ「……?」

斬「……」

説明しよう! 四光院は友達のいないボッチコミュ障なのだ!


レイナ「四光院……え、芸名?」

斬「……」

フッ……ま、助け舟でも出してやるか。



●【選択肢000:聞き逃がせない発言】

A.スケスケ風に紹介

B.競馬実況風に紹介



A.スケスケ風に紹介

正明「この女の名はイッツーのジャン。腰にぶら下げる魔刀ハゲノムラクモを腰に据え暗記に長ける……あー……」

正明「悪い、無理だ」

斬「勝手に言って勝手に謝られる意味がわからない」

レイナ「あはは! 彼女さんも面白いですね!」

斬「……ッ」



B.競馬実況風に紹介

正明「さあ紹介に預かりましたのは8枠9番シコウインザン。パドックでは少々口数も少なく、覇気がないように映ります」

レイナ「C2-4組C2の面子なら対抗馬はいませんから、前走の走りができればチャンスはあると思います」

正明「トークを先行するとそのまま逃げ切れるんですが、会話の途中で失速する事が気になりますねー。この距離では厳しいかもですが、買うなら穴狙いで抑える程度が良いかもしれません」

レイナ「あはは! おもしろーい!」

斬「……」

斬「マサ、女性に向かって穴狙いは……ッ!」

こいつマジで全部下ネタ変換するのやめろよ。


-----------------------------


声「進藤さーん」

レイナ「あ、じゃあレイナ行くねー! 二人とも、また後でねー!」


斬「……」

斬「……はあ」

正明「……」

ちょっと…アレだな。同性相手に始めて見たけど……うん。

友達いないネタでこいつイジるの、やめよう。



会場の中心では変わる変わるお偉いさんが喋っているみたいだが興味はない。

しかもアメリカ語!

斬「……」

コクコク、と理解しているようなフリするが、いつもの事。

こいつ絶対わかってない。絶対知ったかぶっている。

もう騙されない。この竹原正明を一度でも欺いた事をむしろ誇るといい。


しっかしこう、外人って圧があるっつーか、オーラがあるっつーか……。

普段の生活で馴染みがないせいか、少し威圧される感じもする。

???「……」(キニー)

チラリ、と一目見て作り笑顔で横を通っていった。

正明「……」

嫌な笑顔だな。


直感だが今のヤツもきっと性格悪いんだろうな。

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