表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
CRポーカー物語~エロゲ版~  作者: 河島アドミ
一章:レイズ(raise)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/283

第十二話『ハリボテと本物』1/2

◆【リレイズ北村】

憂「だからねー。その時思ったの。私、がんばるんだって!」

正明「あー、そうだなー」

憂「あー、もうねー。あのね。なんか私ってもう死んだほうがいいみたい。なんていうかね。世界から必要とされてないんだよね」

正明「あー、そうだなー」

憂「うわああああああああああん!!!」

憂「おっぽえ!」

正明「やめろ気持ち悪い! トイレまで頑張れ!」


店に来て軽くポーカーのルールを教えてもらったと思ったら、ワインを開け始めてからのこれだ。

相も変わらず客いねーから一緒に酒飲もうと誘ったのがきっかけ。


かれこれ5時間。ちょうどワインの瓶も5本転がっている。


憂「あー、死にたい。うう、ゲロ女って思われた……」

正明「思ってねえよゲロ女」

憂「死のう」

正明「今のフリだろっ!?」

戻ってきたと思うと水ではなく再びワインに手を伸ばす。ちなみにラッパ飲みであるため片付けは非常に簡単であるとか。


正明「んー、どうする? 今日無理そうならオレもう帰るけど」

憂「無理りゃんて言ってりゃい!」

おーおー。ボチボチ出来上がってきてんな。


憂「正明君も、飲んで飲んで飲んじゃって~」

正明「もらってる。もう5杯目だよ」

ただの炭酸水をな。腹がもうヤバイ。

正明「よーっし、じゃあ今日もポーカーやるかー」

憂「うん~! かかってきなさ~い」

正明「でも正直ポーカー飽きたよな」

憂「それならカラオケ行こうよ! ねっ!」

お前ポーカーバー店長だろ。アイデンティティ失うぞ。


正明「んー、レートが安いからやっぱつまんねーんだよな」

憂「いーよー! 上げるよー! いくらでもこーい!」

正明「じゃあ1,000でやるか」

憂「うんー」


レートはいくらか?

麻雀の場合1点=1円をデカピン(地方によっては"ピンピン")と呼ぶ。25,000点ならばざっくり25,000円ぐらい賭けるんだ、とわかりやすいが、ポーカーの場合少しだけ話が変わる。


好きな金額を持ち込める以上、ここで言うレートというのはポーカー用語でバイイン。

バイインとは持ち込み額を指す。


正明「そっちも1,000置けよ」

いつもと変わらないリアクションのまま、淡々とカバンの中から渋沢の束をテーブルに置いていく。

1,000――万、円。

100でくくった10の束。

即ち1,000の渋沢の塊がテーブルの上にトントン積まれていく。


憂「おっけーい」

――あ、

ディーラー側に置いてあるワゴン。

鍵を開けた動作もなく、負けじと平然と雑に積み上がっている渋沢の束。

束、束、束……合計、10。


正明「……」

千の渋沢が対峙する形で出揃う。


ぐ……ッ!


眼の前に置かれたのはオレが細工したのとはわけが違う、紛うことなき本物の渋沢。

泥酔状態の北村憂に紙幣の不意打ち。

完全な不意打ちは、予想外のリアクションは、



……やべえ。

オレは、とんでもないところ場所に入ったのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ