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CRポーカー物語~エロゲ版~  作者: 河島アドミ
一章:レイズ(raise)

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第十話『アイスクリームの宣伝です』

◆【教室】

正明「……」

黒服「……」

校長室に来なさい。

校内放送で呼び出された。

その後0秒で黒服が現れた。校内放送の意味がわからない。

そんでもって案内された場所は長い廊下が続き、その間にもいかつい黒服が微動だにせず配置されている。


黒服「ここだよ」

やたらフランクだなこいつ。

正明「おっさん名前なんていうの?」

黒服「高橋だ」


すっげえ普通。こいつもHEY BOSS!とか言ってるくせにバリバリ日本人じゃん。

正明「高橋さんってやっぱ英語とかペラペラなん?」

黒服「いえーっす」

あ、こいつ絶対喋れないヤツだ。



連れてきました、と日本語でやりとりすると、3メートルを超えるドアが……学園にこんなのいらねーだろ。

黒服1「……」

黒服2「……」

両脇に居る黒服が同時に折れ戸を無駄に開くと、広々とした部屋の中央には金髪のあいつ。



◆【学園長特別室】

木葉「――来たわね」

正明「とりあえず手下多すぎ」

木葉「ボムボムプリンみたいでしょ」

木葉「って誰が黄色い畜生よッ!」

正明「やめろ!!! 本気でやめろ!!! 怒られるぞ!!!」


なんかアイス食ってる姿がそれっぽく見えてきた。

正明「ラーメンに続きアイスかよ。太るぞデブ葉」

木葉「あんたいつもあたしが食べてるみたいな言い方やめなさいよ」

木葉「この前アイスクリームの車が走っていたのよ。それを見て食べたくなったの」

アイスクリームの車……あれか。道で売っている味のしない安いアイスか。


正明「あ? あれって車? 走るのか?」

アレだろ? パラソル広げて女学園生がおっさん釣るあのアイスだろ?

木葉「なによあんた。地元のくせに知らないの?」

木葉「バーニラ、バニラバーニラ……」

正明「やめろってば!!! そういう危ないの禁止!!!」

木葉「なによ。あんたも欲しいだけでしょ?」

アイスを一つもらった。


正明「……」

前々から思っていたけどこいつなんだかんだ良いヤツだよな。

木葉「こんなものより今日はあんたに渡したいものがあるのよ。感謝しなさい」

偉そうに感謝しなさいと。まあこいつが偉そうなのはいつもの事だが……。


そう言って木葉はスカートのポケットに手を突っ込む。

木葉「……?」

木葉「……」

木葉「ふん。また近いうちに渡すわ」

正明「忘れたんだろ」

木葉「バニラ食べる?」

正明「……うん」


ツッコミ入れようか過ぎったが、天秤にかけた結果アイスを得た。


木葉「ねえ。バニラの高収入って……」

正明「そこ広げるな!!! お前金輪際今のワード禁止!!!」

木葉「食べたら帰っていいわよ。っていうかもう帰りなさい。邪魔」

こいつマジでさ。マジで。ほんとヤベーマジで。


木葉「って帰ったらダメよ!」

正明「さっきからノリツッコミおかしいよ!?」

その後、暴君木葉にしては珍しく急に首を傾げた。


木葉「んー」

窓のない壁を眺めながら、

木葉「今日は良い天気ね」

正明「お前天気なんて一ミリも興味ねえだろ。オレも同じだしさっさと要件言えよ」

木葉「あんたってアレよね。ダメなヤツよね。知っているわ」

いやいやお前の方がアレよアレ。


木葉「じゃあ……うん。いいわ」

木葉「あんた。あたしが今から何を話すか当ててみなさい」

マジで面倒くせえクソガキ。選択肢出るのこれ?


●【選択肢012:木葉の考えなんてお見通しだ】

A.昨日ニンニク食べたんだけどこの距離で臭う?

B.ビッコラマンチョコで超レアシールが出たのよ


--------------------------------------------


正明「ま、大体わかるけど」

木葉「そう。じゃあ単刀直入に聞くわ」

木葉「あんた、斬のことどう思ってるのよ?」

正明「は? ジャン?」

木葉「他に何があるのよ」

正明「……」

全然違うじゃねーか。

正明「つーかジャンがどうしたのよ。もしかして酷い事されたか?」

木葉「そうそう、実は私誘拐されて……ってそれは正明よッ!」

うっわ、今のツッコミムカつく。善意で聞いてやったのにこれかよ。つーかこいつまだ根に持ってんのなしつけえな。


正明「木葉ってめんどくせえよな。そんなことより木葉の奢りで飯行かない? 和牛とか。松阪牛とか」

木葉「あんた本当に人の話聞かないわよね」

わりーけどお前がそれを言う資格ねーんだわ。


木葉「なんの話だっけ。バニラ?」

正明「ちがう!!!」

もうマジで帰っていい?


木葉「あ、そうだ。あんた好きなアイドルって誰よ」

はいはいはい。これが噂の会話のドッジボールってヤツね。

正明「そういう女子みてーな会話はジャンの方が詳しいんじゃん?」

木葉「うーわ何今のつまんなッ!」

木葉「つまんなッ!」

正明「ジャンの方が詳しいと思いますううう!」

机の横にあるクーラーボックスを開けてアイスを4本パクっていく。


正明「じゃあな。オレ忙しいから帰るわ。二度とくだらねえ事で呼び出すなよ」

木葉「なに怒ってるのよ」

正明「うるせえなクソチビ。人のことつまんねえ言うヤツとは喋りたくねーし」

木葉「小さい……あんたの心の広さはペットボトルの蓋ぐらいね」

いーかー。正明。これは挑発だ。乗ってはいけない挑発だぞー正明。ここでグーパンチしよう物ならペットボトルの蓋説を認めることになるんだぞー正明。


木葉「あ。ストロベリー取ったら殺すわよ。後は全部持っていっていいわ」

なんでアイス一本で命奪われるんですか。っていうか持ってっていいんかい。


時間の浪費というのを覚えた放課後の一時だった。

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