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ハッピーエンドは遠く

「私、ハッピーエンド至上主義者なんです」

「なんで、バッドエンドは駄目なんですか?」

「だって、希望がないですから」

「あなたは希望が欲しいんですね」

「現実では得られない希望を、物語に求めてるんです」

「現実は嫌ですか」

「絶望ばかり、ですよ。苦しむために生を受けたんです、私は。神はなんて残酷なんでしょう」

「捨てる神あれば、拾う神あり、ですよ」

「嘘ですね」

「疑り深いひとだ」

「だって、私はそう思わざるを得ない人生を送ってきましたから。騙されてばかりの人生だったんです。友達にお金を騙し取られたこともありましたし、結婚詐欺に遭ったこともあります」

「それは可哀想に」

「私、ひとを信じやすい性格なんです。自覚もあります。だからこそ私はもう誰も信じない、って決めたんです」

「でも、それで本当にあなたの人生に幸せは訪れるのでしょうか」

「……それは」

「私たちの神を信仰すれば、どんな物語よりも幸せな結末が迎えられますよ」

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