【おまけ④】11月22日
「ねえ、ジル」
「なんだい、ソフィ」
二人は夜の窓際で月を眺めながら語り合っていた。
繋がれた手には指輪が光っている。
「本で読んだのだけれど、今日はある国では『いい夫婦の日』だそうよ」
「へえ~物知りだねソフィは」
「その……」
「ん?」
ソフィは手をぎゅっと握り締めると、ジルから少し目を逸らして呟く。
「私たちもいい夫婦になれるかしら?」
その言葉にジルは驚いたように目を開けると、すぐにくすっと笑った。
「あっ! 子供っぽいって笑ったわね?」
「あはは、違う違う。可愛いなと思ってソフィは」
「え?」
「それに、僕の中ではもう『いい夫婦』なんだけど」
そう言うと、ジルはソフィのおでこに優しく唇をつけて愛を伝える。
顔をいつものように赤くするソフィ……かと思いきや、今度はソフィがジルに顔を近づけた。
「──っ!」
ソフィは恥ずかしがって目をつぶりながらも、自分からジルのおでこに唇をつけた。
その大胆さにジルも驚き、思わず額を触る。
そしてソフィの手を引いてベッドへと押し倒した。
「ジルっ!?」
「もう我慢できないよ、そんな風にソフィから愛を伝えられたら僕もそれ以上の愛を伝えるしかない」
そう言いながらソフィの首元に唇をちゅとつけて優しく愛を囁く。
「僕の可愛い奥さん」
「ジル……私も好きです」
「ああ、僕も好き、大好きだよ」
そう言って二人は唇を寄せ合う。
そっと繋がれた手はそのまま朝まで繋がれたまま──
いい夫婦の日ということで投稿してみました!
いかがでしたでしょうか?
少し短めでしたが、甘いお話を書かせていただきました。
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