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知能指数を3ぐらいにまで下げて読んでください。
作者の知能指数はもとから3です。
大きく響いた鐘の音に驚き、閉じていた目を開いた。
眼前にそびえたつ聖堂のごとき学舎は陽の光を浴びてキラキラと輝き、入口へと向かう年若い人々の群れは皆一様に笑顔を浮かべながら迷うことなく歩を進める。
「お嬢様?」
耳元で聞こえてきた小さな声に振り向けば、灰色の髪をした隻眼の男が心配そうに眉をひそめている。
「……グ、レイ?」
自分の目がゆるゆると見開かれるのがなんとなくわかった。
―――知っている。俺はこの顔を知っている。
勝手に言葉を紡いだ唇に驚くより先に俺は目の前の存在に条件反射のように叫ばずにはいられなかった。
「灰色の髪に隻眼、寡黙で従者でイケメンなんて、設定盛りすぎやろがーーーーい!」
遠ざかる意識のさなか誰かの慌てた声が聞こえた。十中八九グレイの声だろうけど、声までイケメンだったから聞こえなかったことにする。ジーザス。