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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約5年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

虹色の狙撃手と、金色の剣士。

作者:ARuTA
とある小さな村の小さな家に住む青年、
コウ・ヴァニアスは母親と2人、平穏な生活を送っていた。
いつものように仕事をしていると1人の女性、アリア・シュヴァルツ・ユニアと出会う。

その出会いから生活は一変するー。

はたして、コウに待ち受ける運命とはーー。



序章



[祖龍、三頭ノ龍ヲ創造ス]



はるか昔、とある星にはまだ大陸が無く天と水だけだった頃の話。
七色に光り輝く一頭の龍が星を支配していた。とはいうものの、その龍以外の生命は存在しておらず、星と共にその龍が存在した。

その龍はのちに、始祖龍(しそりゅう)と呼ばれ人々に崇められる。

始祖龍は、己が力で三頭の龍を創造した。
と同時に天と水の境界に大地を創(つく)る。
そしてその三頭の龍をそれぞれ、

「天祖龍(てんそりゅう)」「地祖龍(ちそりゅう)」「水祖龍(すいそりゅう)」 

と名付け、天祖龍には天を与え、地祖龍には大地を与え、水祖龍には水を与えた。
始祖龍はこの時、三頭には仲良く過ごす事を言いつけ、己は星の最深部で眠ることにした。

しかし、三頭は言いつけを破りそれぞれを奪い合うために争いを始めた。

のちの、天変地異(てんぺんちい)である。

異変に気が付いた始祖龍はすぐさま眠りから覚めると、三頭の龍をそれぞれの場所に封印した。

天祖龍は天の遙(はる)か彼方(かなた)へと、
地祖龍は大地の獄(ごく)へと、
水祖龍は水の深淵(しんえん)へと。

始祖龍はまた、星と共にあった。

始祖龍は孤独で、1滴の涙を流す。

その1滴が星に歪(ひずみ)みを生んだ。

そのことを始祖龍は知らずに、星の最深部へと潜る。


歪みから生命が誕生したとも知らずに。


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