虹色の狙撃手と、金色の剣士。
とある小さな村の小さな家に住む青年、
コウ・ヴァニアスは母親と2人、平穏な生活を送っていた。
いつものように仕事をしていると1人の女性、アリア・シュヴァルツ・ユニアと出会う。
その出会いから生活は一変するー。
はたして、コウに待ち受ける運命とはーー。
序章
[祖龍、三頭ノ龍ヲ創造ス]
はるか昔、とある星にはまだ大陸が無く天と水だけだった頃の話。
七色に光り輝く一頭の龍が星を支配していた。とはいうものの、その龍以外の生命は存在しておらず、星と共にその龍が存在した。
その龍はのちに、始祖龍(しそりゅう)と呼ばれ人々に崇められる。
始祖龍は、己が力で三頭の龍を創造した。
と同時に天と水の境界に大地を創(つく)る。
そしてその三頭の龍をそれぞれ、
「天祖龍(てんそりゅう)」「地祖龍(ちそりゅう)」「水祖龍(すいそりゅう)」
と名付け、天祖龍には天を与え、地祖龍には大地を与え、水祖龍には水を与えた。
始祖龍はこの時、三頭には仲良く過ごす事を言いつけ、己は星の最深部で眠ることにした。
しかし、三頭は言いつけを破りそれぞれを奪い合うために争いを始めた。
のちの、天変地異(てんぺんちい)である。
異変に気が付いた始祖龍はすぐさま眠りから覚めると、三頭の龍をそれぞれの場所に封印した。
天祖龍は天の遙(はる)か彼方(かなた)へと、
地祖龍は大地の獄(ごく)へと、
水祖龍は水の深淵(しんえん)へと。
始祖龍はまた、星と共にあった。
始祖龍は孤独で、1滴の涙を流す。
その1滴が星に歪(ひずみ)みを生んだ。
そのことを始祖龍は知らずに、星の最深部へと潜る。
歪みから生命が誕生したとも知らずに。
コウ・ヴァニアスは母親と2人、平穏な生活を送っていた。
いつものように仕事をしていると1人の女性、アリア・シュヴァルツ・ユニアと出会う。
その出会いから生活は一変するー。
はたして、コウに待ち受ける運命とはーー。
序章
[祖龍、三頭ノ龍ヲ創造ス]
はるか昔、とある星にはまだ大陸が無く天と水だけだった頃の話。
七色に光り輝く一頭の龍が星を支配していた。とはいうものの、その龍以外の生命は存在しておらず、星と共にその龍が存在した。
その龍はのちに、始祖龍(しそりゅう)と呼ばれ人々に崇められる。
始祖龍は、己が力で三頭の龍を創造した。
と同時に天と水の境界に大地を創(つく)る。
そしてその三頭の龍をそれぞれ、
「天祖龍(てんそりゅう)」「地祖龍(ちそりゅう)」「水祖龍(すいそりゅう)」
と名付け、天祖龍には天を与え、地祖龍には大地を与え、水祖龍には水を与えた。
始祖龍はこの時、三頭には仲良く過ごす事を言いつけ、己は星の最深部で眠ることにした。
しかし、三頭は言いつけを破りそれぞれを奪い合うために争いを始めた。
のちの、天変地異(てんぺんちい)である。
異変に気が付いた始祖龍はすぐさま眠りから覚めると、三頭の龍をそれぞれの場所に封印した。
天祖龍は天の遙(はる)か彼方(かなた)へと、
地祖龍は大地の獄(ごく)へと、
水祖龍は水の深淵(しんえん)へと。
始祖龍はまた、星と共にあった。
始祖龍は孤独で、1滴の涙を流す。
その1滴が星に歪(ひずみ)みを生んだ。
そのことを始祖龍は知らずに、星の最深部へと潜る。
歪みから生命が誕生したとも知らずに。
序章
2019/11/29 11:33
1.第一章、第一節、第一項
2019/11/29 11:40
2.第一章、第一節、第二項
2019/11/29 11:41
3.第一章、第一節、第三項
2019/11/29 11:46
4.第一章、第一節、第四項
2019/11/29 11:52