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拝啓父上母上私は今異世界で速報記者をやってます  作者: 菊侍
ドラゴンと速報記者
5/9

〜速記文字〜

タカノが箱を開けるのを片手で止めながら

よほど頭が痛いのか

もう片手で自分の頭を撫でながら


「いや〜待ってくださいよ〜

必ず役に立ちますって私!

それに伝書鳩だって数に限りがあるので

無駄にしちゃだめですよ!」


「そうだな…」

だからお前が今から馬車を降りて歩いて帰れ…

とは流石に言えないのでそれは黙って堪える…


汚れてしまったのは仕方ないので諦めて

また新しい原稿用紙に黙々と書いていると…


「先輩…なんでいちいち手書きなんですか?

普通に魔法使えばいいのに…」


この世界には魔法と言う物がある

だがそれは誰しもが使えるわけではない

ましてや転生者だからと言って

特に何が能力を授かったわけでもない俺は

本当にごくごく普通な人間(ヒューマン)

だが1つだけ…スキルとでも言えるような物がある


「お前…普通にってな…

魔法を疲れるのはエルフとハーフエルフだけ

って言うのは知ってたか?」


「えぇもちろんですよ」


また狭い馬車で勢いよく立ち上がりそうになったが…

さすがに学習したらしく天井に当たる前にまた座る


「タカノさんの細顔と言うかまさに

ハーフエルフの特徴そのものに見えたのでも

もしかしたらそうなのかな?

って思いまして…」


「そうだな…確かによく言われるけどな…」


話しながらこの前酒場で聞いた話をメモった

手帳を出しこのテンプレに入るかどうかを

見ていると…


「ちなみに私はハーフエルフなので魔法使えますよ

あっでもやっぱり先輩の手帳に書かれてる絵?

みたいのはかけないかもしれないですね…」


「これはな…絵では無くてな…

一応ちゃんとした文字なんだよな」


「でも明らかに

そこに書いてあるのはただの一本線が

乱立してあるだけですよ?

私をからかっているんですか?」


そう真顔で顔を近づけて

悪意はないのだろうがなんと言うか

この態度が…

いや、この私騙されませ〜んっていうドヤ顔?

…少しイラッと来たが本当に知らないようなので

後々必要になるから説明する事にした


「…ナンシー…これはな速記者が

みんな使っている文字で

この線一本で文字を表しているんだよ」


いわゆる速記文字と言われるもので

元々は国会答弁など人が話のを

すばやく記録するために編み出された文字で

ひらがなから擬音まで50音と

それぞれの記者が独自に発展させて

一本の線の角度や形に用語を着けたりもすることがある


不思議なことにこの世界では

日本語の速記文字がスタンダードとして定着している

そのため他の速報記者が書いた速記文字でも

ざっくりと文章がわかってしまう

お読み頂きありがとうございます

まだまだ続く珍道中…果たして村につく頃には

ドラゴンはいるんですかね…

今後もお読み頂けたら幸いです

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