これから始まる物語1
かなり遅れた投稿になってしまいました、、、絵代葉です。
今回の話は次回に持ち越す点が難しかったので考えてた半分近く短くなってしまいました。
新キャラの個性が固まらず流暢になっているかも。
まあともかく遅れた理由もたたたたた?ありますが、読んでもらえると幸いです。
数キロと下山をし、斜面に構える集落の中間に来たところで、一際異色を放つ赤い二階建ての家のまえをうろうろと周回している少女をみかけた。黒っぽい茶髪の短い髪を、両手でいじりながら扉の奥を気にしているようだった。
その滑稽な光景を(洒落でなく)しばらく眺めていたこちらに気付いた少女は紅潮し、眉間に皺をよせて、温和な目を尖らせ睨みつけた。――睨み、口をパクパクさせる。
なにかを伝えたがる彼女もまた、鯉を連想させる口と、遠くの自分に対する大げさなジェスチャーで、うっかりと頬をゆがめるものがあった。
なんど呼んでも寄り付かない事に痺れを切らしたのか、急ぎ気味の歩きでせっせと声の届く範囲に入った。
「ちょいちょいヒサギくん?、アンタは可愛いおんにゃの子に声かけられても、どうしようたじたじな男だったとは記憶にないのだけれども」
赤い家の庭に仕切り代わりと植えられていた植物を跨いだ質疑をなげられた。
「ああうんごめんあんまりかわいいもんだから別の種族と勘違いして人類全員で襲いかかる所だったよー(棒)」
「分かりましたよ、そこまでは言わないからその明らかな皮肉交じりのお世辞と棒読み、辞めてくれますー?」
自分が追い込まれた気分になる、と。
【自称】可愛い(笑)おんにゃの子ことイオリは、資料を届けるためわざわざすごすご体力を使ったジンさんの妹であり、ヒサギの姉、コノエの近衛一番弟子を兼ねていた。
「ああそう、ジンさんいる?結構よさそうな情報入ったんだけ――」
「邪魔すると怖いわよ」
間髪いれず脅された。不思議とそう言われるほど気になってしまうものだが、相手が相手なためにここは引くしかなさそう。
「懸命ね。で、いい情報ってなに?また馬鹿どもが昼間っから酒飲んでるとか?」
――それもある。
「機翼種が2、3機うろついてたらしい」
「ア、ってそれあんたもっと早く言いなさいよ!そんな一大事、狼少年ばりの大声で呼びかけなさいな!」
ご乱心だ。それも当り前の反応で、種のなかでは現在馬鹿な人間以外、目も合わせない機械兵。殺戮の天使、処刑台とまで囁かれるトップクラスの化け物。それが自分を見える範囲で飛行しているのだ。正気の聖者なら人生を諦める。
そして何よりそれに対して笑みを浮かべた阿呆に。
「狼少年じゃ信じられないじゃんか……」
「アンタの気が狂わなきゃできない表情が信じられんよっ!」
内心に思い浮かんださっきのイオリは心に留めておくことにした。
いかがだったでしょうかイオリちゃん。なかなかぶっとびが足りなかった気もしましたが。
のちのちでも『へーほんほへほはい』とか食べさせたいです。
遅れた理由ですが、色々と忙しい日が続き、好きな小説ばかりついつい……はい。サボってました。
おかげで最後まで読み切れたので次回はしっかりと挙げれるとおもいます。
最後になりましたが読んでくださりありがとうございました。話はまだまだみえていない段階ですが今後に興味をもっていただければ嬉しいです。