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ディアボロス  作者: HEN
episode 1 イシュタリアの精霊王
5/71

0-5話  バウンティディヴィジョン  ヴァナティック邸の攻防  その4 ドイルとグレイヴ

まだ4話なのに早速コメントや評価を頂きました!評価してくださった方本当にありがとうございます!とても励みになります。続けていくモチベーションになりますね!非テンプレかつロボットものというマイナージャンルでこうも早く評価を頂けるとは夢にも思ってませんでした。これからも頑張ります!


※ストーリーの変更を行っております。一部ネタバレになってしまうのであとがきをご参照ください。


ドイルが呆けた表情でエリシィアの姿を見つめている。


「マニングス……。緊急事態だ……!」


突然ドイルから無線が入り、慌てて返答するマニングス。


「どうした!?敵か!?援護する!!」


「ヤバい……。俺……惚れたかも……」


「惚れたって……。え……?あ……?おま……! 眠り姫にか!?」


「どうしよう……?俺……ロリコンなのかもしれない……」


先ほどまでの強気で自信満々な表情だったのが嘘のような、今にも泣きそうな情けない表情で訴えかけるドイル。マニングスは焦りながら返答する。


「お……お前の好みのタイプってジャンヌ特佐みたいな色っぽい男好きのする女だったんじゃあないのかよ!?」


「そ……そうだ……!俺だって今まではそう思ってたさ!だ……だけどなんかこう……ちっちゃい子独特のたわいのない仕草に妙にグッと来るっていうか、踊ってる姿が可愛かったつーか、ブリキの兵隊どもを一気にぶちのめした姿に痺れたっつーか、一体何なんだ?いまだかつて感じた事のないこの気持ちは!?も……もしかして……お……俺は……か……か……可能性の(ビースト)に目覚め……目覚めちまったのか!!?」


錯乱の余り、唐突に訳の分からない事を口走り動揺するドイル。

呆れかえる表情でそのドイルを憐れむマニングス。


「はい分析完了……。ドイルくん。君は重症です。じきに君は一般の成人女性を愛せなくなり、未成年かつ未成熟の少女を偏愛するようになります。四六時中少女の事で常に頭が一杯になり、終いには自分の欲望を満たすため少女を誘拐し身柄を拘束して淫らな……」


「嘘だあああああああああ!!!やめろおおおおおおお!!それ以上言うなあああああああ!!」


頭を抱えてうずくまるドイル。マニングスに言われた事を認めてしまったら最後。彼の人生は闇の底に墜ちてしまう事請け合いだろう。


追い打ちをかけるように爽やかな笑顔ではっきりとドイルに告げるマニングス。


「おめでとう!やったな!ロリコン!お前は変態だ!」


「お前いつか絶対殺してやるからな。ううう……。でもあの娘を見ると確かに胸がドキドキする……。違うぞ!俺は変態じゃなああああああい!神よ!何故俺にこのような試練を!愛って何さ!!?」


突如同じブラヴォーチームの金髪で眼鏡をかけたエリート風のグレイヴ隊員からドイル、マニングス両名に無線が入った。


「いつまでやってるバカどもが!ここはジュニアスクールのお遊戯会か!?アーヴァン隊長がいないからって好き放題やりやがって!任務中だ!くだらない話は余所でやれ!」


マニングスは済まなさそうな表情をして答える。


「悪い……。グレイヴ。この坊ちゃんがあまりにもふざけた事言うもんでよ……」


注意をされてふてくされながら皮肉を言うドイル。


「ハッ!流石エリート様は言う事が違うねえ~?すっかり隊長代理気取りかよ?おめでてえもんだな」


その一言がグレイヴの癇に障ったのか、グレイヴの目つきがより鋭くなりドイルに問いかける。


「なんだと?それはどういう意味だ?」


ドイルが不満を露わにするように応える。


「聞かなきゃわかんねえか?エリート様はよお?急に上から目線で仕切りだしやがって、戦績が人よりちょっといいからって調子ノってんなよ!?知ってるぜ?お前が俺らの事密かに見下してるって事は!その癖やたらアーヴァン隊長にペコペコしやがって。ムカつく野郎だぜ!」


マニングスが慌ててドイルに無線を入れる。


「バ……バカ……!お前何て事言うん……」


ドイルが遮るようにマニングスに応える。


「いいんだよ!こいつのいちいちエリート風吹かすクソみてえな態度にゃあもううんざりだぜ!一度ビシッと言ってやんなきゃならねえんだよ!」


グレイヴが吐き捨てるように口を開く。


「お前だけをな」


「あ?」


「お前の言う通りだ。認めるよ。確かに俺は見下してる。お前だけをな」


マニングスの表情が真っ青になっていき小さく呟く。


「ヤバイ……」


ドイルの愛嬌のあるあどけない少年のような顔から笑いと余裕が消える。怒りの余り、こめかみに青筋を立て別人のような恐ろしい形相になっている。


「てめえ……。いい度胸してんじゃねえか。表に出ろ。望み通りぶっ殺してやるよ……。アーヴァン隊長にゃあお前は名誉の戦死を遂げたって言っといてやるぜ。やったな。2階級特進だ。これでお前は名実ともに真のエリートになれるってわけだ。俺ってば優しい~♪」


グレイヴは不敵な笑みを浮かべながらドイルに語りかける。


「いい機会だな。俺もお前は常日頃から栄えあるバウンティディヴィジョンの隊員には相応しくないと思っていたんだ。何でこんな最低のクズ野郎がいるのかってな。力ずくで除隊させるというのも悪くないな……」


「ああ?面白れえ!!やってみろや?コラァ!!」


「雑魚が吠えるな。後悔させてやる」


マニングスは頭を抱え泣きそうになりながら2人のなかに割って入る。


「(あーーーこのふたり確かにすげえ強いんだが相性最悪なんだよなあ。顔を合わすと喧嘩ばかり!喧嘩で済めばいいが殺し合いに発展することも多々ある。そうなったらこの二人を完全に止められるのは

アーヴァン隊長だけ!マジ勘弁して欲しいぜ!隊長早く帰ってきてくださいよおおおおお!)  オイオイオイオイオイ!!待てよ!!今は兎にも角にも任務だろ!プルートゥ司令も来てるんだぜ!?

プルートゥ司令の目の前で不祥事なんか起こしてみろ!俺たちみんなクビどころかアーヴァン隊長にぶち殺されて犬の餌にされちまうよ!」


そうマニングスに言われ、グレイヴとドイルはやっと矛を収める。


「ちっ一理あるか」


「命拾いしやがって……。運のいい野郎だぜ」


マニングスは2人をなだめながら言い含めるように話し出す。


「今はヴァナティック邸内の様子を探るんだ。なんらかの展開があるかもしれない。もしかしたらスレイブがでてくる可能性もある。それぞれのMTに乗り込んでフォースエーテルリアクターをアクティヴにしとけ!戦闘待機だ!」



一方舞台は変わってヴァナティック邸内。ひとしきり歓声を浴びて照れつつも、うんうんと頷きながらまずは満足したエリシィアは、無様に尻餅をついて身動きがとれないヴァナティックに向かって鼻息荒く元気一杯に啖呵を切る。


「さあ!パーティーはここからよ!おじさまを脅かす悪者ども!全部エリシィアが相手になってやるんだから!かかってらっしゃーーい!」


ヴァナティックはエリシィアの脅威的な戦闘力に、すっかり怯え切ってしまい狼狽しながら叫び出す。


「うわああ!!うわああああああああ!!バケモノだあああああ!!来るなあアアアアアアアアアア!!私も!私も殺される!!みんな殺されるウウウウウ!!逃げなきゃあ殺されるウウウウウ!!私のスレイヴを用意しろ!逃げるぞ!できるだけ遠くへ!」


よほど恐怖を感じているのか、でっぷりしたふくよかな巨漢の体格とは思えないほど素早い逃げ足で一目散に逃げていった。


しばしの静寂が流れ目が点になるエリシィア。


「ほえ?」


エリシィアの頭を撫でながらプルートゥが優しく語りかける。


「ありがとう。エリシィア。ここはもういい。後は外のヴラヴォ―チームに任せよう」


目を大きく見開いて驚くエリシィア。


「え~~~~~~~!!!!これで終わり~~~~!!そんなあ!せ……せっかく来たのに……」


「エリシィアはよく頑張った。十分な戦果を上げてくれたもう十分だ。」


「いやいやいや~!これじゃあ全然物足りないの!おじさま!逃げていった子豚ちゃん!スレイヴを出すって言ってたわ!?ねえー?おじさまー!私のオモチャ修理してあるんでしょお?乗りたいなあ~エリシィア乗りたいなあ~ねーおじさまーいいでしょう?」


まだ全然暴れ足りないらしいエリシィアは、プルートゥに甘えながら猫撫で声でおねだりする。


プルートゥはエリシィアのおねだりに困惑しながらもエリシィアを一旦抱きかかえて頭を撫でながらジャンヌに尋ねる。


「うううむ……。ジャンヌ。アレは使えるのか?」


「以前の作戦で大破しておりますので……、修理、調整を随時施しているものの完全に実戦で使用できるものではないと思われます……」


更にプルートゥはエリシィアの調整兼MT整備担当のサマリー・ウォルネスにも無線で確認をとる。


「サマリー。アレの状況はどうだ?」


「申し訳ございません。現在修復、調整中でございます。装甲材も正規のラグナ二ウムではなくリペアリングフルチタニウムで応急措置を行っており、フォースエーテルリアクターの換装もままならない状態でハイドラブースターも未調整。このままでの実戦は難しいかと…」


「エリシィアの調整が完璧に近い。こんな機会は滅多にない。多少無茶でもエリシィアのこの状態でアレの稼働データを取りたいのだ。どのくらいで修復できる?」


「ハッ!フォースエーテルリアクターではなく熱核エンジンで代用するのであれば……40~50分ほど頂ければ……」


「少々遅い。すまないが30分でここは頼む」


「ハイルディヴィジョン!!最善を尽くします!!クルー一同!!30分で実戦に耐えうる段階までの機体の修復、最終調整まで持って行くぞ!フォースエーテルリアクターの換装は保留だ!熱核エンジンで代用する!なおハイドラブースターの調整は機体の修復作業と平行してとりかかる!!突貫作業だ!各員心してかかれ!」


サマリーは引き締まった表情でシュトレイハンダーの格納庫の整備班やメカニックに指示を伝える。

スタッフ達は一瞬無茶な注文にギョっとした顔をしたが、次の瞬間すぐ真剣な表情になり、テキパキと作業効率を上げていく。


プルートゥは抱きかかえているエリシィアに向かって悪戯っぽく笑いながら呟く。


「ちょっとだけだぞ?」


その聞いて言葉を待ってましたと言わんばかりに大喜びし途端に笑顔になるエリシィア。


「やた!!!!おじさまだから大好きなの!!!」


感極まってプルートゥの頬にキスをするエリシィア。


「おいおい!からかわないでおくれよ!」


ジャンヌが呆れたように頭を抱える。


「(プルートゥ様ったらエリシィアには甘いんだから…)」


プルートゥはエリシィアに言って聞かせる。


「だが今は残念ながら修復中だ。サマリー達が頑張ってくれている。修復が終わるまでもうしばらく待っていなさい」


「ううう~~つまんないの~~!まだかなあ~?まだかなあ~?」


エリシィアは頬を膨らませて仏頂面になる。早くMTに乗りたくてウズウズしているようだ。



※申し訳ございません!ここでストーリー展開の変更を行わせて頂きました。


理由 ヴァナティックが逃げ出しエリシィアが出撃するまで間の空白の時間で繰り広げられるドイル達の戦いが長くなりすぎていて、出撃していったエリシィアがなかなか登場しない違和感と矛盾解消のため。


変更前 エリシィアがMTで即出撃。


変更後 エリシィアのMTが修復、調整中で出撃までの時間がかかっておりエリシィア待機中。修復が終わり次第出撃。


誠に申し訳ありません。これからもディアボロスを何卒よろしくお願いします。




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