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94.「好きとか 嫌いとか 最初に 言い出した 奴ぁ 誰かのう?」


 食べ物の好き嫌いの話が若干苦手である。苦手というか、面白いと思わないというか。情報食うタイプの御仁のことはわからんですけど。

 有名な鉄板ネタだと「きのことたけのこ」の話とか。擦られ過ぎて近年では見かけないものになったが。「からあげレモン」の話はまだかろうじて生き残っているだろうか。どちらにしろこの手のネタを見るとやや、まあ古典を感じてしまう。きのこたけのこは元々食べてきていないので関心がないし、からあげに何かを付けるかどうかはその時々の気分でしかないわけで。

 そもそも論として他人がどう食べていようと、そんな盛り上がる話でもないだろって。僕が盛り上げ上手でもなくトークスキルもないからそう思ってしまうのだろうか。箸が転がっているのを見るほうがまだ面白い。箸を転がして再現性100%になるピタゴラスイッチはどうするかを一瞬考えてしまった。


 嫌いな食べ物というか、避けて食べないものは中年になった今でも多い。これを嫌いというのだが。

 ウニ、アワビ、ホタテ、赤貝など貝類。ハツ、センマイ、白子、モツ、レバーなど臓腑。ピータン、活け作り、昆虫食のようなグロテスクな見た目のもの。かずのこ、塩辛、チャンジャ、ナマコ、キャビア。パクチー。なんか言い出したらキリがない。これに加えてアレルギーで食べられない卵、肌が馬鹿みたいに荒れるレモンがある。

 こうして書き出してみるとわりと避けているものは多い。酒飲みのくせに酒のツマミと言われるものが多く、料理好きなくせに料理に多く使用される卵がある。なんだこいつ。


 好きな食べ物はどうか。

 現実的に、美味しいならその美味しかったものを気に入るわけで、そのメニュー全般が好きになるものではない。きっと特に好きな食べ物という枠が僕にはない。と書いてみたが、唯一その枠にあるとすればマック(マクドナルドの公式的な略称)のバーガーとポテトだろうか。今後の人生マックのメニューしか食べられなくてもいいくらいには好き。完全に過言。


 好きな食べ物に当たり障りなくラー麺を挙げたとして「じゃあラーメンを週何回食べてるんだ? あの店は食べてるのか?」なんていうオタク的な話ではなくて、では不味いラー麺も好きでいられるのか? という話。別にラーメンに限らんけど。

 なお僕は「定期的に不味いラーメンを食べたくなる」というレスを見かけて「わかる」となった側ではある。「今の時代にこれでお金とるの?」や「いまどきこんなラーメン出すか?」や「こんなん美味いって言う人いるの!?」みたいな感動がある。むしろリピーターが強い店なんかはこういった部分が「癖になってる」んじゃあないかって思ってる次第。



 ここまで書いておいてなんだが、食べ物の好き嫌いというのはただの贅沢なワガママなのか? とも思う。

 食べるものが無く極限状態にまで空腹に追い込まれたならば、文明人でも虫だって嫌々食べるものだろうが、それでも人は好き嫌いの感情を止めることはできないはずだ。そのまま嫌いなものを食べずに自ら餓死を選ぶのならば、それはもう好き嫌いの感情ではなくて1つの思想になるのだろう。あるいは妄執を産む病か。


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