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90.マスクを外さないときはだいたい無精ひげをほったらかしで過ごしている


 3年ぶりくらいに僕の知らないところでイケメン扱いされていた。

 3年ぶりくらいに新たなコミュに足を踏み入れたというか。


 一応念のために書いておくが少なくとも僕はイケメンではない。おそらく誰かと間違えている可能性のほうが高いと思っている。あるいは視力に関する病にかかっているか。


 というのはさておき。

 他者から見たときに「不審者」として判断されていないものだとして安心できるので、間違えていなかった場合や社交辞令なら素直に嬉しいことだ。40代弱者男性が不審者扱いされないために行っている「見た目に気を使っていること」が社会的に通じたということでもあるのだから。



 と、ここまで書いてみたが、社交辞令でもなく京都人の京ことば的な「お前その見た目もっとどうにかしろよ」だった可能性も否めないことに書き始めた今気がついてしまった。前提条件違いすぎて書こうと思ってたこと破綻するわこれ。



 氷河期底辺中年が不審者に見られないためにどれだけのことをしているのかここで書きしるしてもいいが、その程度のことは女性が社会的に求められてやらされていることだなと気がついたので書くこともない。というか、朝夜顔を洗って髭を剃るだけなので本当に書くことがない。化粧水すらしていない。いや、でも、京ことば的な意味で言われてたパターンなら、男もそれくらいしないとダメなんだろう。

 そして加齢臭を気にしてきてはいたが、最近は子猫たちのおかげで服にも僕自身にもケモノ臭がついてきているようで散歩中の犬にも近寄られるようになる始末。もうファブリーズ風呂とかしたほうがいいんじゃないかと思ってきている。


 少し気がかりなのは、僕ほどの年齢ならば「イケメン」ではなく「イケオジ」という括りであってほしく、そして褒めてくださったのは同世代ということ。総評的に貫禄ねえなこいつ、みたいなことなのかもしれない。

 頭頂部の薄さを誤魔化しているのが看破されなかったのが幸い。シャワー浴びた後に鏡を見ると落ち武者みたいなのが映るようになって何年経つか。髪の話はやめよう。




 人間にとって自分が何か意識的に行っている部分を褒められるというのは、いくつになっても嬉しいものであるのだろう。自身で努力していない部分を褒められるよりも、自分が意識して頑張ってるところを気にされたほうが嬉しくなるのは当然かもしれない。

 あれですね、かわいいや綺麗と言うよりもファッションセンスや趣味を褒めたり関心持ったほうが異性との会話が弾むとかいうそんなやつ。



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