67.事後なんとかというネットスラングを覚えた
ジャンプおじさんなので『鬼○』には1話からハマっていた。落ち着いてきたようなのでようやく言える。
あの頃どれくらい惹かれていたのかわかるのが、僕が4年前に書いた物(「よくあるファンタジーな世界でモンスターと戦う武器屋」)。
「あの良さがわかった人ならこの単語に引っかかってくれるやろなぁ」という思いで冨岡義勇の有名になった言葉をどうにか入れている。「鬼○いいよね」とか「義○やん」とか指摘されるものと思って書いた。
僕にしては珍しく「佳いものを誰かに話したい」、今風に言うなら「推したい」という思いが出るレベルの1話だったので、違和感なく解かる人には判る風に書けないものかと。
少なくともあの時点で数万人(どこかで見た1巻売上から推測)が目を付けていたのは確実だったのだから、そういう人が「なろう」にもいるだろうと考えた。
残念ながら僕が期待したような反応を得られることはなかった。
というか、そもそも読まれることなく埋もれていった。僕が書いたところで週のPVも200そこらだ。
ランキング上位に入るような人らが1話のことを書いてくれていたら確認できていたのだろう。
ここ数年間で面白いものや優れたものはそれなりに多かったけれど、創作意欲を刺激されて実行するほど語りたくなるという作品は本当に少なかった。(なかったわけではない)
◇ ◇ ◇
ブームになってから『鬼○』について書かれるものや語られるものは主に2つ。
1つは「なぜこんなに人気が出たか」
もう1つは「なぜこんなに売れたか」というものだ。
どちらを語っているにしても「時運」を無視しているものは信用、精確性に欠けるものだと僕は思う。
時運を考慮していないということはそれだけ全体を見ていないで発言をしている、わりかし失礼な話でもある。「鬼○」の連載開始からメガヒットが起きるまでに流行っていた作品がどれだけあったかと。
まず挙げられるのが「銀魂」の完結、「とうらぶ」長期化による倦怠、「君の名は」からの「天気の子」、若い世代やライト層が持つ「誰にも古参面されない新規IPへの願望」などなど。各所の流行と落ち着きが「鬼○」の人気や売上に影響している面を考えず、模倣作品をクリエイターに求めるのは、いささか早計ではないかなと。
解かり易くシンプルに書くなら、川の一カ所だけを観測して語り、源泉や河口に見向きもしていないようなものだろう。
どこかのツイートまとめを読んでそんな感想を持った。
他の要因(好いところ、上手いところなど)は誰でも書いているようなことになるので割愛。




