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65.ランキングと人気と面白さと雑感


 エンタメ作品系のランキングに関しての批判的意見というのは20年、30年前とほとんど変化がない。「今時の若者は~」くらいいつの時代でも聞いたことがあるような定型句。

 最たるものが「(自分とっては)面白くないのに人気があるのはおかしい」という難癖。


 エンタメ作品では「売上」という根拠(信用できるかどうかは別として)があるもの以外のランキングを発表する意味は広告宣伝のためだ。

 それなのに「こんなのが人気高いのはおかしい」や「ランキング上位なのに面白くない」という声があがる。

 基本的に「ランキングの順位=そのとき好かれているもの、売りたいものの順位」でしかないということを無視している(あるいは知らない)のだろう。


 こうしたランキング問題の本質を一番理解し易いものが芸能人の「好感度ランキング」だったり「キャラクターランキング」だったりする。


 毎年行われて、その面子が毎年ところどころ変化を起こすが、それを当たり前だと消費者側も受け入れている。

 これは消費者側が「人気はナマモノ」と理解しているからだろうし、「売り出したい人物を目立たせる企画」という面があることを知っているだろうし、そもそもほとんどの消費者からすれば「誰がランキングにいようと関心がない・興味が薄い」ので「どうでもいい」と思われている状況、なので結果的に「受け入れられている」状況になる。

 かつての「オタク」と呼ばれるタイプが持っている「自分が好きであるなら他人の人気など関係ない」といった姿勢が良い方向に働いているものだろう。

 ところが「人物」「キャラ」ではなく「作品」となると関心度や対象範囲が変わるために、「好き嫌い」といった感情的理由により「どうでもいい」ではいられない人がいっきに増えてしまうのでランキング批判が目立つようになる。


 売上以外のランキングというものはその時その時の感情で変化するものだということを念頭においておけば、さほど気にならないようになるかと。逆にこの「大多数の人間は煽れば一時の感情で判断して動く」という仕組みを一番理解していたのが広告業界だろう。


「共感」や「ライブ感」という言葉が定着していったのも、背景にはこのタイプの人間が増加傾向にあるからだろうなと見ている。



 では売上が関係するランキングの意味や価値はどうなるか。

 売上が伸びる作品だって、その作品を好きな・気に入った人がその時点でどれだけいるかを示しているにすぎない。お金を出すところまで好きかどうか、の話になるだけ。


 よく言われる「面白い」や「質」なんてものは瑣末なことか? という疑問が出るとは思うが、多くの消費者が自然に使う「面白い」という言葉の中は「好意」が含まれているどころか「好き=面白い」でもあることを知ると理解できる。

「面白い→好き」というのは誰にでも成り立つが、「好き↛面白い」という感性の置換(誤認)は誰にでも起こるものではないことを知らない人は、今の時代にも案外多いのかもしれない。



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