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57.「みんながみんな働きに出ればいいというものでもない」と思ったりすることがある


 僕くらい底辺から社会を眺めていると、世の中には「社会に出てこない・権力を持たせないほうが社会貢献になる人間もいる」というのがわかるようになる。


 これは大まかに2種に分けられる。


 まず能力的な問題を抱える人たち。僕のような「無能」はこちら。

 そのポジションに収まるには「能力が不足している」にも関わらず居てしまうというのは、多くの人間が迷惑を被ることになる。

 実際に起きている例をあげてしまうとカドが立つのでわかりやすいことを書くが、例えば病院内に1人、(手術・診断、判断などの)技量が不足している医者がいた場合はどうなるか。何か事が起これば1人だけの問題では済まずに全体の悪評へと繋がる。なんらかの監督はチームの連携、統率、指示を行う立場にある。その能力のどれかが不足していたらどうか。能力が発揮されないだけでなく不和も崩壊も起こすことになる。


 医者や監督に限らず学校でも会社でも警察でも政党でも、その団体・組織を構成する一員として求められている能力が低い者を入れてしまうと、こういった弊害を生む。

 真面目であろうがなかろうがやる気があろうがなかろうが能力とは関係ない。時間をかけて成長することに期待するしかない。



 次に人として未成熟な問題。

 現実的には能力的なものよりこちらの問題のほうが世に溢れていると感じる。「事件」となるものは大体こちら。動画を投稿して炎上したりする人もだ。

 フラットな理論、思考、あるいは理性で判断すれば齟齬・矛盾・反社・愚行・ズレ・ポジショントーク・マウンティングなどバイアスが多分に含まれた言動だとわかる理屈を唯一の絶対正義の如く扱う人々が多くいる。

 やたら「常識」だとか「みんな」だとか「世界」だとかの単語を使って自分の意見を補強しようとする人に多い気がしなくもない(個人の感想です)。


 例えばパワハラをする人間の根本にあるのは顕示、面子、支配、悪意、こういった感情的欲求だ。組織全体の利益、社会公益、ブランドの維持、道徳規範などを無視して自身の欲求のままに言動をとって、結果的に多くの人間に損失(本来は発生しない労働とストレスと、まれに風評被害)を与える。


 最初からそんな人間を組み入れなければ起きない問題だ。いや、問題を起こすことを最初から判っていたなら雇わないだろう順番が逆だ、と思うかもしれない。しかしそうであるなら面接が行われる意味は薄いし、俗にいう「人を視る」ことに連なる仕事がなんのためにあるのかわからなくなる。能力、適性を調べるなら機械、AIの診断で済む話だ。



 社会には「頼むから余所に迷惑をかけないでくれ」とご両親から働かないことを望まれるような人もいる。「まだ働くのは早いから辞めた方がいい」とドクターストップがかけられている人もいる。「真面目で良い子だったけど、要領が悪くて周りも見えてなくてね」とバイトすら続かない人もいる。「あの人と一緒のシフト頼まれるくらいならもう辞めます」と幾人も追い出すような人も働いている。

 こうしたタイプを「普通をこなせる人たち」と混ぜてしまえば、誰も得をしないどころか互いの足を引っ張る結果となり、小さなコミュニティで問題がそこかしこで頻発し続ければ問題解決の為に社会が動く必要が迫られ、最終的に社会全体への負担が増す。



 ここまで書いたことは極端で暴論にすぎないけれど、せめてもっと人間を精査できるような世の中になってもいいんじゃないかな、と。

 所詮は同じ群れに属するしかないのに誰かの邪魔をしたり、足を引っ張ったり、無駄な仕事を増やす真似したり。そういうのはもう大体の人間が見飽きていると思うのです。次の時代には無くなっていけばいい、無くすように意識されると好い。


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