55.クレーマーも人間であるので自分が可愛い
今の時代になっても悪質なクレーマーというのがいる。
理不尽な要求を他者に強要し続けるようなあくどい行為は本人にとって不利になるのが健全で善良な社会のはずなのだが、そうならないのは問題の解決法か法律におかしなところがある、ということだろう。
飲食店でアルバイトをしているとそうした人間を多く見ることができると思う(※個人の感想です)。僕はクレーマーに絡まれた経験は数度しかない上に、基本的にすぐさま社員(上の立場の人や先輩)にお任せをしている。
あからさまにカタギではないアピールをしてくる方がいらした際、「いやだよー、俺出たくないよー、バイト代俺が出すから代わってよー」などと言って本気で逃げようとした社員のことは20年近く経っても覚えている。
知人から聞いた話。
その人はとある施設で働いており、毎日のように難癖をつけてくる人間を見られると教えてもらった。
クレームを入れる相手を指定してくる方々までおり、そうした人間は男女問わず(見た目が)若そうな女性を選んでくることが多いという。
中には男性の職員がいるときには遠巻きに見ているだけで、対象者以外の人が離れているタイミングを狙ったタイプもいるらしい。それはもうストーカーとか業務妨害とか違法な行動じゃないのかと。
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これは僕の、先に挙げた所とは別の店での話。
同じアルバイトに、とても強面の、というかモロに怖い感じの外国人の方がいた。
身長は180越えでガタイもよくて、面構えも仁義なきなもので。知らん人が見ただけなら本当に安全な人なんでしょうか? と思うような。実際には本人は遅刻もせずきっちり仕事をして問題も起こさず、僕のほうがよっぽどアレ(遅刻をし、仕事の手際も悪く、問題まで起こす)な者であった。
普段は厨房や店の奥にいたのだが、彼が客の前に出ているときは面倒な者はこなかった(たまたまだったのかもしれない)。いつもであれば常連の挨拶雑談からナンパ紛いまで様々な言葉を投げかけられる女性バイト陣ですら、話しかけられることがなかった。
クレームを入れてなんかしらの利(金銭・満足感・充実感など)を得ようとするのがクレーマーだ。クレーマーというのも人間であるので本能的な恐怖心を持っている。恐怖心とまでいかなくとも損得は考えられる。得・利益を越えるほどのデメリットや労力があると判断されれば(愉快犯や感情的なだけの)クレーマーは退く。
相手が強い、分が悪い、相手が何をするかわからない、というのが明らかだと悪質なクレームも面と向かっておこなわれにくい(そして見えない場所でどうたらになる)。本当にアレな人は知らんです。
明確な力を示し続けなければならないあたり外交にも似ているなと。




