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54.耐性を考えると酒は飲めないより飲めた方が優位ではある


「酔った勢いで自死(未遂)」


 ある指向のメンヘラの方には思い当たるのではないかなと。


 プライバシー保護の観点から細かくは書けないが、そういった行動を取った知人がいた。当時のお店の方にはたまったもんではなかっただろう。


 こうした行動をとるタイミングに楽しく飲んでいたとか、悪酔いをしていたとか、そういった理由はあまり関係がない。ただ「なんとなく気分がそうなった、できそうだからやった」と。行動の選択肢の1つにそれがあり、実行しただけだろう。


 そういった事態を起こさないために最善なのは酒を飲ませないことだが、それでも飲む機会はあるだろうし、飲んでいる人物がそうしたタイプかを知っているかどうかも別問題であるので次善の策だが、簡単な話で「常に誰かが一緒にいる」でだいたい回避できる。見張っている、話しかけている、即効的には羽交い絞めなどが可能であれば問題は起きない。

 フォークとかナイフとか、自傷に使えてしまうような物をそばに置いとくと、それらで肉体を傷つけてしまう危険があるので、そういう物はどけておくとよい。


 それでも、本当に生きることを拒否してしまっている者が勢いづいたら止められないけれど。



 ◇   ◇   ◇



 たまに「酔うと本音・本性が出る」というようなことを言う者がいる。


 あくまでも個人的な感想を言えば「どうして適当なことを言うのか」と思う。いささか願望が含まれ過ぎであろうに。


「酔っ払いの言うことなんか真に受けるな」が的確ではないかと思うが。


 酔った人間に正常な思考、判断ができているかどうかを考えてみればいい。

 異常な状態での証言に信憑性があるのか? という話だ。酔っ払いが「酔っていない」と言ったら「酔っていないと信じる」のかと。嘘つきのパラドックスかな。


 成人以上であれば酔った状態での告白をしたりされたりの経験もあるだろうが、そんな状態で言葉を発したり、酒の場での言葉を鵜呑みにしたら痛い目を見る危険がある。「酔ってるときに告白するとかアホじゃね」とか「そんなときのことマジにするとかバカなん?」とか他の方々に噂されて評判が悪くなりかねないので気をつけてほしい。



 関係ない話であるが、僕の出会った酔っ払いの中には自分を宇宙人だと考えている人がいたり、幽霊や悪魔が見ていると怯えだす人間がいた。これらが真実だったのであれば、とんでもない邂逅をしていたんやなぁって。



 ◇   ◇   ◇



 誰とは書かないが、酒が原因で他人に色々と迷惑をかけて、それ以来酒を飲まなくなった男を知っている。

 男を担当した某署の方が近現代では珍しく大変人間が出来た方だったようで、もう2度と酔いたいなどと思わなくなるような言葉と威厳で男を諭し、その後彼は自発的に飲まなくなったらしい。


 しかし、社会・他人付き合いにおいては、その時その時で一杯いただいたほうが上手く場を運ばせることができるというケースもあり、そういったときは飲むことにしている。しているのだが、日常的、定期的にアルコールを摂取していない肉体は──元々アルコールに弱いのもあってか、度数が低いものであっても酔いが強く出てしまうようになってしまったようだ。コップ一杯で気分が良くなってしまうと世話係が必要となってしまうので少しばかり問題とはなる。

 酒を飲まないでも生きていけるが、生きていくとなると免疫が必要になってくるのはなんにだって当てはまる。



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