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50.自分のスペック以上のキャラを演じすぎると大体自壊する


 割烹で書いたことでもある。


 ほとんどの人間は自己防衛のため他人からどう見られているかを気にする。そうやって社会性、常識などを身につけていくものだ。(稀に無防備な人もいるが、だいたいなにかしら危うい人だろう。精神とか状況とか価値観とか)


 ここから成長して「どう見られたいか」を計算して行動する、つまり自分というキャラを演じるようになっていく。仮面を被るとかそういうアレでもある。思春期に形成されがちなもの。

 この「見られたい自分」とは「そう評価されたい自分」と言える。

 意欲的な発言をすればやる気があると見られるし、理知的な発言をすれば賢い人と見られ、意味不な発言をすれば面白い笑いが見られる人と取られて、いつも他者をネタにするような態度には同等の人が集まるし、ネガティブな発言を続ければウザい人だと見られる。

 自覚があるにしろないにしろ、そういう自分(の一面)を見てもらおうとする行為を自然としている。


 見られたい自分、評価されたい自分というものが本来の自分と乖離しすぎると、基本的に失敗する。見栄っ張り、虚栄、ハリボテ、そういった言葉があるくらいだ。自分の力量・出せる結果以上にイキった態度を続ければ見透かされ、皮肉屋も度が過ぎれば反感しか生まなくなり、他人を嘲り笑うことを繰り返している者は自身もその対象となっていく。



   ◇ ◇ ◇



 ネットの人間には2種類のタイプがある。

 普段の自分の延長上としての人と、現実にはいない自分を演じる人だ。


 前者はなんの問題もない、というわけでもないがここでは言及しない(いつも通りの言動で炎上や圧倒的な反感をかうなら現実でも面倒を起こす人物ということであるので)。


 後者はいわゆるネットでイキるタイプや、目立つ為に異常者染みた発言(反社、キモい、下ネタなどの)やあえて問題発言を行うタイプがこちらになる。

 こちらの場合、ネットは現実生活の延長上にあるのではなくて、ネットは現実とは別の空間、別の話だと考えている人がなかなかいる。

 昔からのネットユーザーなどはこちらのほうが多かったと見ている。一番わかりみあるのはネット上でのキャラ成りきり、生主配信とかだろう。他には多くの黒歴史を排出させた某プロフィールとか。普段と違う自分を演じられる世界としてネットを使う。


 自分と別の自分を演じているので悪辣な言葉も過度の下ネタも吐けるようになる。そういったキャラのロールプレイといってもいい。

 このロールプレイの価値観、考え方を知らない・理解できない人間が増えてそれが主流となると、当たり前だが普通ではない少数派は叩かれる。かつては「(ネタをネタとry)○○を使うのは難しい」というスルーの手本のような見方があったが廃れていった。どんな言葉も真として扱われるようになる。

 ネットと現実社会の繋がりが今ほど密接になってきたのは所詮ここ10年ほどのことでしかないが、それまでネットで活動をしてきていない「何も知らない移民」のほうが圧倒的多数になるのだから先住民・以前の文化が排斥・修正されてしまうのは、まあ、仕方がないことである。先住民の歴史なんていつでもどこでもそんなもんじゃないかなと。

(スマホ普及、デジタルネイティブ台頭でネットの利用、ネットコンテンツと社会との絡みが一般的と言えるようになるのは日本だと07・08年以降だ。2ch(現5ch)の衰退の始まり、ニコニコ全盛期も丁度被るようなね)



   ◇   ◇   ◇



 モデルの子が過去のネット上での発言が問題となって解雇された、という記事を見た。

 中でも「妊婦に膝かっくん」がアウトだったらしい。


 僕はこれとほぼ一緒の発言を、ネットではなく現実でしていた者を3人ほど思い出した。

 妊婦を見ると階段から突き飛ばしたくなるとか、腹蹴りたくなるとか、そんな感じのだ。


 言ったのは3人とも女性だ。

 彼女ら(高2人と大1人)は大雑把に書くと「メンヘラ」だった。ヤンキーでも性悪な子でもなく、内1人は普段は陽キャですらあった。頭も良くて容姿も良くて僕なんかより圧倒的に社会適応能力も高かったのにである。

 それでも彼女らはシニカルで現状に不満を持っていて、病んでいた。2人は家庭環境に難ありだったし、1人はトラウマで人間不信をこじらせていた。

 そういった理由で精神が不健康にある当時の彼女らは「幸せそう」なのが気に入らないようだった。


 さすがに悪趣味なので「あかんで」と言うと、(男性には(僕には、か)解かり難い話であるが)普通に外へ出られる妊婦さんというのは幸福の形であるという意味合のことを言われた。それだけで自慢に見えるコンプレックスを刺激する象徴のようだ。

 男メンヘラの場合、同じ破滅型・攻撃的な発言でも、個人よりもっと全体(社会・会社・コミュニティ)や社会的な成功者を憎悪する傾向のほうが強かったように感じる。隕石落ちろとかそういうものの延長である。

 関係ないけれど「流産させる会」とかいう事件も女子だったりしたし、女性には女性のみに感じる何かがあるのだろう。


 なお彼女ら3人とも、彼氏が出来たり、結婚したりで、そういう発言は消えていった。多分それなりに幸せにもなっているのでは。風の噂では子煩悩とすらね。いい男見つけたねと。

 若さや境遇ゆえに過激な汚言を吐いている者なんて、肯定されるようになって幸せになれれば、(根っこから病んでいない場合に限り)簡単に改善される。



 モデルの子の発言で一番重く見られたのは、おそらく、レイシストというかネトウヨ的発言なのだろうけど、思い出させてくれたのでなんとなく書いた。


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