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35.アラフォーくらいだと思っていた先輩がアラサーだと知って驚いたらそこそこ本気で嫌われたことがある奴

 芸人が不祥事を起こしたと話題になって謝罪会見をしていたらしい。


 ゴシップ自体に関心はないが、その話題の批判で気になるものがあった。


『22歳と17歳を見間違えるはずない』


 というようなものだ。


 こんな独善的な憶測を当然の如く言い切られ、これを社会通念のように語られるのは恐いものがある。


 多くの人はおそらく見分けられないだろう。新橋とかでおっさんを対象に調べてほしい。


 タイトルに書いたことだが、そういった経験がある。2度、3度だろうか。

 大学生くらいだと思っていたら30代半ばだったり、R25かと思ったら高校生だったり、自称女子大生がアラサーだったりと。新しく入ったアルバイトには正直に年齢を自己申告してほしいものだ。

 今でこそそうした年齢の見誤りは対人経験の不足による「見る目の無さ」であったと理解できるが、怒られやすかった当時(20代前半)の僕には年齢を精確に計るスキルがなかったので仕方がない。それと年齢の話で怒る人が実在すると思ってもいなかった(フィクションだけじゃないらしい)。


 最近の若い子、に限らないけれど、10代でも老けて見える子はいる。

 例えばスポーツ選手・アスリートはとても20代付近に見えないなと感じる選手が多い。野球、ラグビー、サッカーの選手なんかは僕の知っているアラフォー男子よりも顔がひきしまっていたり、貫禄があったりすることもある。

 写真は加工があるので別としても、化粧の進化も著しく、妙に擦れた雰囲気を持つ高校生も珍しくない。僕自身高校生の頃に幾度もアラサー付近に間違われた経験がある。顔や雰囲気に若さやイケメン度がなかったせいだろう。今ではおっさんなのに顔が幼い(しまりがないの意)だの若い(貫禄がないの意)だのなんだのと言われもするので、歳相応の顔つきは大事なんだな、と。


 それはおいておくとして。


 いい歳をした大人になって、たくさんの人間と接していくとわかるだろうが、大人になってからの「±(プラマイ)5歳」なんてのは容姿だけで簡単に判別がつくようなものではない。僕が言われるのは容姿以外の部分を知っている相手だけからだ。容姿だけのときはもっと誤魔化しがきいていた(メッキという)。

 現代のように全身を化生(けしょう)する術が増えた時代であれば昔よりも誤魔化すことが可能だ。それでも「容姿からの憶測で年齢を間違えることはない」というのは無理難題だと思うのだが、どうなのだろう。まるで容姿という「個体差のあるもの」に適正範囲があるかのような物言いは、新たな偏見や被虐対象を生むだけではないのかと。発言をした人が本気で色々考え尽くして発したものでないと願いたい。






 蛇足。

 肌の張りが違うとか、引き出せる話題とか、物事に対する考え方とか、そういった容姿以外の情報から察することは可能だというような批判もあった。

 これもまた高難易度な話だろう。


 この「違う」というのはベースになる情報があって、別の情報を知って、初めて差異を知ることができるものだ。

 元の情報量が少なければ「違い」を推し量ることはできない。若い内に遊んでいた経験がある者、あるいは肌の張りの違いを実感したことがある女性しか言い切れない台詞だと思う。

 要は「違いがわからない」は「女を知らない」だ。女性に不慣れな男性が騙し易くチョロいような言われ方をされやすいのは、観察したときに「女性についての情報が不足している(=交際経験が少ない)」と思わせてしまうせいである。


 年齢に相応しい話題や考え方から察しろというのはもっと難しい。

 同世代でも生育環境が違い過ぎることもあるし、趣味嗜好も合わなければ、同い年であっても共通の話題など出てこない。

 考え方というのはさらに厄介で、個々の精神的な成熟具合やイデオロギーに依存するところが大きく、年齢にだけ関わるものではない。

 こんな不真面目で稚拙な文章を書いているのがいい歳をしたおっさんだったりするのだ。精神年齢が若い(幼稚)というのは実年齢を覆ってしまう。


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