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25.朽ちる論議と生きる迷信と

 世の中は理解できるものよりも理解できない物事や思考のほうが多い、と思う。

 科学的検証がある、論理的である、というのならば、時間をかけて考え続ければ、いつか理解できるかもしれない。

 それが精神論であったり、固有のイデオロギー的なものであったりすると、「いつか」はこないかもしれない。


 例えば、

「作者は自分の作品が一番面白いと思っている」

「作者は好きだからそういうものを書いている」

 などはよくわからない。僕が底辺作者だからだろうか。

 残念ながら、僕は自分の作品が面白いと思ったことはほぼない。むしろなぜ書いていたのかよくわからないまである。

 もっと完成度が高く面白い作品を知ってしまっているし、書こうとしていたことの半分くらいは表現ができていない。

 読んでくれた方に伝わるよう努力するなんて、いまだにする余裕がない。申し訳ありません。


 小説に限った話ではないが、プロだと「本当は○○じゃなく、こういうのを創りたかった」みたいなことを後から言っていたりする方もいらっしゃってこの「理屈」は通じないが、断言している方からするとどうなのだろう。




「作品は自分の子供のようなもの」

 という例えもピンとこない。結婚歴無しで、子供もいないからだろうか。

 ニュアンスとしては「苦労して大事につくったもの」みたいなことというのはわかるのだが。


 書くのを苦労とか大変とか思ったことが一度もなかった。そう思えるほど書いてないということだ。


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