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10.旅するご隠居が活躍するあれで満たされる欲求
「水戸黄門」を単なる「俺TUEEE」であると考えるのは早計であろう。
この作品には消費者の心をくすぐる要素が大きくわけて5つあると考える。
「ベタによる安心感」「善人という弱者の救済」「上位者という悪を倒す下剋上」「感情による私刑無罪」「お風呂によるサービスシーン」
近年の「俺TUEEE」と比較すると確かに類似性は高い。
どちらもエンタメ商品として、消費者が望むものに応えた結果なのだから必然と考えられる。時代が変わっても消費者の質はあまり変わっていないということか。