第1話 博士。大好きです。(まま。大好き)
風の土地。おひさま博士と背中に翼のある小さなロボットの空を飛ぶことが上手な百号とまだうまく空が飛べない百一号の可愛らしい姉妹。
博士。大好きです。(まま。大好き)
ああ。止まりたくないな。
もっと博士と一緒にいたいな。
ずっと博士と遊んでいられたらいいのにな。
でも、眠い。
博士。
もう博士とは会えないんですか?
そんなの、すごくかなしいです。
すごくさみしいです。
いやです。
(とっても、眠たそうにうとうとしている)
……、博士。
どうもありがとう。
私。この世界に生まれてくることができて、とっても嬉しかったです。
みんなと出会えて。
博士と出会えて。
本当に、本当に幸せでした。
博士。
愛してます。
ずっと、ずっとです。
……、お母さん。(恥ずかしそうにしながら)
おもちゃみたいなカラフルな色のプロペラの飛行機にのって。
「ひゃー。高いですー!」
「高い! 高い!」
楽しそうに後ろの席で窓の外を見ながら、小さなロボットの百号と百一号の姉妹は楽しそうな声で言いました。
「もうちょっとで見えてくるはずだよ。あ、ほら。見えてきた。見えてきた」
おひさま博士はにこにこしながらおもちゃみたいなカラフルな色のプロペラのある飛行機を楽しそうに運転していました。(おひさま博士が自分で作ったお気に入りの飛行機でした)
百号と百一号は二人ともおそろいのお腹のところに百号と百一号という名前が書いてある白い服を着ていました。
一号から百号までは見た目がみんな一緒(百号は同じ型番の一番最後のロボット)なのでおひさま博士でも少しお話をしないと誰が誰なのかわからないのです。なので名前の書いてある服を着せていたのでした。百号までのみんなよりもひと回り小さな百一号は見た目は違うのですけど、(百一号は違う型番の一番初めのロボット)みんなとおんなじがいいですと言って、みんなのまねをして自分で百一号って服に書いて、(百号までは印刷された文字)みんなと一緒ですって言ってとっても喜んでいました。
飛行機がゆっくりと下降すると、そこに見えてきたのは、少し高い台地にある『風の土地と呼ばれている、一年中、優しい風の吹く美しい緑の草原』でした。
今日はこの風の土地で『空を自由に飛ぶための練習』をするためにやってきたのでした。
百号と百一号の背中には白い翼がありました。
二人は嬉しそうにぱたぱたと白い翼を(まだ飛行機の中だけど)風の土地を見ながら動かしていました。




