表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【書籍化】ポコチン回天剣舞六連

作者:ホノルル
世界は、音を失っていた。
誰もが眉間に皺を寄せ、呼吸の仕方さえ忘れている。
その日常の淵で、ひとりの青年は、古書店の地下で一枚の巻物を見つける。
煤けた紙には、かすれた墨でこう記されていた――
「ポコチン回天剣舞六連」。

その語を読み上げた瞬間、空気が反転する。
風は逆流し、街は沈黙し、彼の中で何かが目を覚ました。
それは祈りか、呪いか、あるいは失われた時代の記憶か。

青年はその名の意味を追い、
誰も知らぬ儀式と、封印された舞にたどり着く。
やがて彼は気づく――
世界が長い眠りのなかで封じてきた「人の心の力」とは、
悲しみと静寂をひとつに結ぶものだったと。

これは、音を失った世界に再び呼吸を取り戻すための物語。
祈りにも似た剣舞が、やがて時の鎖を断ち切る。
誰も知らぬ名が、いま静かに世界を回しはじめる。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ