『ネコは雷が嫌い?』
「どういう理由なのか?」
はっきりした原因はわからないし…
「他の子もそうなのか?」
統計を取ったわけでもないのですが…
少なくとも、うちのミーコは、『雷』が嫌いでした。
屋内に居ながらも、おもてで雷が鳴り出すと…
「ニャウ~ン・ン・ン…」
不安そうに、スリ寄ってくるのが常でした。
『稲光に、おびえているから?』
でも家の中にいれば、強烈なフラッシュ・ライトを見ないで済むし…
『雷鳴がこわいから?』
轟く轟音も、屋内なら、たいした事はないと思うので…
「どうしたの?」
訊いてはみたものの、さすがに難しい会話は成り立たず…
『きっと、カラダじゅうの毛に静電気が飛ぶみたいになったりして、気持ち悪いからだ』
と、勝手に理由をつけて解釈していたのですが…。
あの頃、こんな事がありました。
当時、勤めていた勤務先は、工業団地の一角にある、「水・金=定時日」の会社。周囲の会社も同様のため、水・金の退社時間は大渋滞。
そこで、天気と気候の良い時期には、自転車で通勤したりしていたのですが…
(片道10数キロ。時間にして40数分)。
とある夏の、後半のある日。帰宅の途中で、『夕立ち』に見舞われた事がありました。
雨だけならまだしも、隠れる場所の少ない平地で、頭の上で「ドッカン!」「ピッシャン!」と雷が鳴っていたのでは、生きた心地もせず…
(「関東」の北に位置する我が県と、西隣りの県は、雷が多い事で知られており…実際、たまに『落雷』で、人的被害も出たりします)。
そこで、ポツンとある、空き店舗の軒先で『雨宿り』をしていると…
「ピシャ!」
一瞬、あたりの景色が「ホワイト・アウト」するほどの『稲妻』。と同時に…
『アッ!』
瞬間…左から右に…両足に電気が駆け抜けました。きっと、近くに落ちたのでしょう。見れば足下には、足首近くまで浸かるくらいの水溜り。
(「雷に打たれて死ぬ時は、(自分では)ソレとは気づかない」と言いますが…自分の経験から申しますと、『アッ!』と思うくらいの間は、ありそうです)。
以後、そばにあったプラスチック製ベンチの上に乗って、雷雲が過ぎ去るのを待ちました。
(それが、その夏・最後の『夕立』。翌日から、空の雲は高くなり、すっかり「秋の気配」。あの頃は、「本格的な夏の到来」と「夏の終わり」を告げる、激しい雷雨があったものです。しかし、『温暖化』が一段と進み、『地球沸騰化』という言葉まで登場した21世紀。「台風」が通り過ぎても、『台風一過の晴天』ではなく、いつまでも南国みたいな雲が居座っているし…昔から馴染んでいた風情がなくなり、「季節感」も変化。『俳句』の「季語」も、変わってしまうのでしょう)。
だから、おそらくネコには…
『直接「感電」しなくても、たぶん「帯電現象」くらいはあるのでは…?』
と思えるし、また、全身を毛でおおわれている「ネコ科」の彼や彼女たち。
軽度の「怒り」等の時には、「尻尾」を「コップ洗いブラシ」のようにさせ、「本気」の時は、「総毛」立たせるくらいだから…
(もっとも、「怒髪」という表現があるように、人の中にも…「怒り」で…あきらかに『(頭髪が)逆立っている』と思わせる人があります)。
『きっと、「頭髪」「陰陽」「ウブ毛」程度の、体毛の薄い人間には、感じられないのでは…?』
さて!
最初に申しましたように、他のネコにゃん(そして、他の毛だらけ・毛むくじゃらの生き物たちに関して)を調査したわけではないのですが…
『だからきっと、カラダ中を毛におおわれているネコは、電気に敏感なのだ!』
と、あれこれ持ち出してきては、『ネコは雷が嫌い』の「理由づけ」の根拠としていたのですが…
「梅雨入り」直前。本年初の「雷」に、そんな事を思い出しました!
みなさんは、どう思われます?
PS∶「ウチの犬は雷が嫌いで…」といった発言を、長毛の「座敷犬」を飼っている同業者から聞いたのは…そんな激しい『夕立ち』のあった、翌日の事でした。かしこ!