5-30 昔噺の追憶(30)
ご拝読いただきまして、ありがとうございます。
今月最後の投稿です、少しストックの整理をしつつ来月に向けさせていただきます。
※苦手な方は、お閉じください。
よろしくお願いいたします。
亡くなった者も『人間』だ。
どんな亡くなり方をしても“気持ち”を持っているのだ。
特に“生贄”となる者は、生半可な『気持ち』ではない――…生まれた時から“決められた使命”を胸に『責任』と『覚悟』を義務教育のように受ける。
――勿論“生贄=死”であるから「死にたくない」がために『身代わり』されてしまった者も後を絶たない。
本来であれば、赦されない――…神様の多くは“執着心”が、強い。
しかし、身代わりを立てても『問題なかった』のだ。
何故ならば、生贄の者に“子供”の存在を知れば――…子供の手のかからない年頃にならない限り『身代わり=免罪符』を用意しても問題ないとされていた。
身代わりとなるには、主に“口減らし”だ――…身体を壊し、田畑の世話や家の世話すらままならない者。
祖父、祖母、父親――…そして、または『子供の産めない妻』や現代では『知的障害者』や『ダウン症候群』という合併症の子供。
当時「子供3年出来なかったら離婚」という“女性が、原因”であると同時に強制的に離婚させられてしまう当たり前の時代――…現代医療の進展による『子供の出来ない原因を調べられる』時代ですらないため“男性不妊症”等の言葉を知らない。
知ろうとしないのかもしれないが――…約3年という期間に『不妊』だと、強制的に離婚しない代わりに“生贄の身代わり”される。
そして、まだ『ダウン症候群』どころか“知的障害者”そのものに対して冷ややかだった時代でもあった――…家庭の『醜聞』であり『恥さらし者』だ。
いくら隠し通せてたとしても“井戸端会議”で、うっかり口を滑らせてしまう――…と、日常茶飯事。
愚痴を吐き出したいのは、分かるが――…それだけ『命』が、軽かったのだ。
だが、繰り返すが“生贄”は『名誉勲章』なのは――…変わりない。
炎上覚悟だが、子供を望めなかった妻の多くは“他所の故郷から嫁いできた商品”のような扱い――…嫁いできたモノは『嫁ぎ先の所有物=帰る家無し』だ。
――例え、子供に恵まれ…生まれた子供の“ちょっとの異変”により、子供と共に『身代わり』の対象者と義務付けられていた。
対象者となってしまったら婚家から別宅という名の“強制別居”かつ『監禁生活』を強いられていった。
嫁ぎ先の――…いや、村の風習を受け入れられずに歯向かう者でも“生贄”の身代わり対象でもあった。
絶望に染まりながらも…せめての我が魂への『慰め』を求めるように“生贄”となり、来世への黄泉路を望む者も居た。
――勿論、全てではない。
抗う者も居る。
しかし、村という名の『数の暴力』というのは――…無意識に「無理」と、悟る。
それでも抗う者も居る。
毒の入れた食事化飲み物で、弱らせれば“済む”のだ。
――だが、例外もある。
生贄として、身代わりとして捧げた――…はずの『人』が、息を吹き返す事もあった。
この者の事を「化け物」と、言う者も居れば「神子」や「御子」とも呼ばれた――…化け物と呼ぶ地域は“餓鬼”とも呼ばれていた。
見るも無残な姿を目にしてしまった者からしたら阿鼻叫喚だ――…しかし、奇跡的に毒から生還した者も『英雄』扱いをされる。
何故ならば、その生還した元生贄を“もう一度”殺め――…臓器を取り出す。
現在は――…医薬品医療機器法に違反する可能性がある『熊胆』の代用品か“不老長寿の漢方薬”として、売買されていた。
――長期間の刷り込み教育のなせる業。
家庭の事情により、所帯を持ち“父”となり“母”となっても手のかかる子供を手放し、一時的なものであっても“栄光”を手にしたいのであれば『善行』か『愚行』と“受け止める”のは『生贄本人』である。
村の生活環境改善のためとはいえ、故意により――…生かさず、殺さずの状態となった生贄の“最終仕上げ”を飾られる。
瀕死の状態まま『土葬』される。
瀕死の状態まま『水葬』される。
瀕死の状態まま『火葬』される。
瀕死の状態まま『風葬』される。
――生贄の最期の姿は、葬儀なのだ。
土葬――…遺体を火葬せずにそのまま土中に埋めて葬る方法で、棺に入れて埋める場合と、棺を使わず直接埋める場合があります。
水葬――…遺体や遺骨を海や川などの水中に葬る葬法。
現代日本では、遺体を“そのまま沈める水葬”を原則禁止でありますが…代わりに海洋散骨等を行われています。
火葬――…葬送の一手段として遺体を焼却する事である。
また、遺体の焼却を伴う葬儀の事も指します。
風葬――…遺体を埋めずに外気にさらして自然に還す葬法、また曝葬や空葬とも呼ばれます。
――他にも“鳥葬”や“埋葬”も行われていた。
鳥葬は、各国では『風葬』とも呼ばれている遺体を野外に安置した後にハゲワシなどの鳥に食べさせて葬る方法です。
埋葬も各国では『土葬』とも呼ばれている――…死者をそのまま土の中に埋めて葬る事です。
避けて通れないのが『死』であると同時に“新たな生命”への導くために土に還った過去の命は『新たな命』へと生まれ変わる。
輪廻転生――…生き物の魂が死後も生死を繰り返し、別の存在として生まれ変わるとする考え方です。
主に古代インド思想や仏教・ヒンドゥー教等にて説かれます。
便乗したと、言われればそれまでです――…が、誰だって“地獄”より『天国』へと足を運びたい。
――だが、理不尽な死を迎えさせた“原因”と“元凶”に対しての嫌悪と憎悪は『地』へと残る。
土地神様は、長年にわたって“汲んだ”のだ。
長期間――…人間側の身勝手な『粗末な便乗』により犠牲となった者達の血と共に怨恨の染みついた『土』は、土地神様の好きな“花”や“果物”すらえれない事を極力嫌う。
何故ならば、汚れであり“穢れ”だからだ。
忌まわしく思われる不浄な状態――…死・疫病・性交等によって生じ、共同体に異常をもたらすと信じられ避けられる。
――だが、偉大なる『自然』だ。
自然は“命そのもの”であり『神様そのもの』だ。
焼け石に水な潤沢な生活を終止符を打つのは、造作もない――…災害を起こせばいい。
種蒔きのように疫病を拡散させればいい。
人間同士、争い合わせればいい。
手段を択ばないのだ――…望む“環境”や“供物”を与えられなかったり『厭きた』という理由で“悪意のない”悪戯を実行する
たった数分で、山津波にでも遭ったかのように一瞬にして『無』へと塗り替えされる。
今回も私情により、多大なるご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
ようやく、落ち着いてくれた(願望)事を祈りながら今作品を完走していく所存です。




