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狐の嫁入り -土姫ノ章-  作者: ツカサシキ
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5-8 昔噺の追憶(8)

7月事文月見舞いを申し上げます。

今年の夏も暑いですが、熱中症対策をしていただいた後に今回も楽しんでいただけたら幸いです。


よろしくお願いいたします。

 ――改めて、祖母から教わった護身術の危険性と“言いつけ”を守る事を心に決めた瞬間だった。


 そして、蘭医の修行から見出したとして――…両親と修行中の兄にも近状報告と共に『祖母から習った護身術の危険性』を送った。


 後に――…やり取りを含めて、何年目かの帰郷中に何時の間にか『合言葉』となっていったのを今でも覚えている。


 あくまでも“護身術”である事に変わりない、祖母の言いつけ通りに『緊急事態』になるまでは“使用封印”をする方針となった。


 ――その後。

 渡そうと思っていた土産の行き場は、幼馴染さん親子に申し訳なかったが…引き受けてもらった。


 何度も礼を言いながら一言二言、話した後に見送った――…道中、昼餉を食べに作業を切り上げた友と会い、再会を果たした。


 再会を喜びながら…昨日、着いた事を含めて謝罪しながら荷ほどきに苦労した土産と自作の薬を持って伺う事を話すと友は「なら、仕方ないな。そろそろ昼だから一緒に食おうぜ」と、招待されたが「ありがたい、が…まだ残っている」と――…手荷物を見せながら泣く泣く断った。


 友は、残念がったが…その手に持っている手荷物の量に承知してくれた。

 世間話に花を咲かせていると、あっという間に家に着くと――…友の両親とも再会を果たした。


 友との世間話のように再会と手土産にも喜んでくれた。


 そして、滞在中の医師としても務める事を話した――…友と家族に「直ぐに頼ってしまいそうだ」と、また世間話に花を咲かせた。


 その後、無事に最後の知り合いの家に再会と土産を与える事を終えた――…歩き回ったため、小腹対策に作った握り飯を食べ終えて…自宅に帰ろうとしていた。


 ――何やら騒がしい。

 盗み聞きするようで、嫌だったが…どうやら“例の浪人”が、住み着いている家から聞こえた。


 思わず、しかめ面になるが…医師としての平常心を保ちつつも心の何処かで「(無視しよう)」と、素通りしようとすると歩き出すと…騒いでいた一人の浪人が「あっ!い、医師だっ!医師が、居るぞっ!」と、切羽詰まった声を荒げていた。


 また思わず「(見つかった、な…厄日だな)」と、思いつつも…声のした方をキョロキョロと、見渡した。


 暫くすると『バタバタッ』と、駆け寄ってきた浪人が「お医者さんっ!突然で、すまないっ!すまないが、怪我人をたすけてくれっ!」と、切羽詰まった声色に承知するしかなかった。


 怪我人の居る所は――…知り合いが、かつて住んでいた住居だった。


 案内してくれた浪人と一緒に住居に入るや否や消毒に使ったであろう酒と血の臭いが、充満している中で「うぅがぁあっ!イテェッ!イテェよぉおっ!」と、居間に敷かれた敷布団の上に…約10代~20代前半だろう若い男が、うつぶせになっているが…苦痛により絶叫を挙げていた。


 恐らく、背中に怪我をしたのだろうと推測していると「お医者さんを連れてきたから空けてくれっ!」と、強引に引っ張られながら今も絶叫を挙げる“患者”の前に追いやられるように導かれた。


 腹をくくった瞬間、酷いものだった…患者の背中が、必死に止血を止めたのだろうが…痛々しく、まだ流血していた。


 明らかに刃物による裂傷――…患者に診察と触診する事を許可を得ながら怪我の状態を診ながら手持ちの治療薬を取り出した。


 途中、傷口を洗うために水を持ってくるように頼むが――…やはり、浪人の一人から「前に世話になった先生の治療法を自分の父親が、やっていたのを覚えていて酒を使った」との事だった。


 しかし、その治療法は“誤っている”事を話した――…酒に含まれているアルコールは、怪我の『炎症』を悪化させてしまうからだ。


 怪我をすると――…患部は、内出血によって腫れてしまい…血流が、良くなる事で内出血が酷くなってしまい…腫れや痛みが、強くなってしまいます。


 そして――…酒を飲んだりすると血流を良くする作用があるため、患部の炎症を悪化させてしまう事を話した。


 ――要は「お酒を傷口に洗ってしまうと化膿してしまい、治りにくくなってしまうだけでなく…脅させてもらうが、最悪…出血死してしまうから止めてほしい」と「今まで、そういった処置をしていても大丈夫だったのは…本当に奇跡に近い」とも話した。


 その話を聞いて…その処置をしてしまった浪人は、青ざめていた。

 半信半疑であったが…目の前で、苦痛に歪んでいた友人(なのか?)の浪人の表情は…見る見るうちに落ち着いていくのを見て、事実だと知ったからだ。


 その後も止血が、上手く行っているかを確認しつつ診察を続けながら『何が』遭ったのかを聞いてみた。


 ――こちらも愕然とした。


 代わりに案内した浪人の話によると――…仲間である“首相格の男”が、思い通りにならないと癇癪を起した子供のように暴れる困った性格の持ち主らしい。


 昨日、可愛い村娘に声をかけている所に旅支度のした僧侶に割って入られたらしい――…その僧侶から「嫌がっているから止めなさい」と、怒られた挙句に説法を聞かされたそうな。


 ――間違いなく…昨日、兄から聞かせられた出来事であった。

 思わぬ情報に驚きを隠せないが、何とか『医師としての面』を保っていた――…蘭医の先生からの指導の一つである。


 それに…迂闊に「自分の兄だ」と、言ったら大変な事となる――…嫌でも本能的に理解できた。


 ――その後、不意に一か八かの賭けをする事にした。


 何をしたのか?

 彼等に「話を聞く限り…その首相格は、危険人物である事に変わりない」から前置きし「まだ機嫌悪かったら次は…このまま、残っていたら貴方達も危ない」と…半ば強引であるが、避難誘導を起こしたのだ。


 話を聞いた浪人達は、初めは「そんな馬鹿な」と…思っていたが、現に被害に遭ってしまった仲間を見て…考え直した。


 先程の「次は、我が身」という言葉が…頭と心に留まったようだった。


 しかし――…今直ぐにでも逃げたいがと、考え込んでいると「その男との縁を切ってくれるなら村から逃げる手助けをする」と…魅惑な言葉を付け加えた。


 ――旨い話には、裏がある。

 この言葉が、あるのを知っている彼等であるが…先程の「次は、我が身」の言葉を直ぐに思い出してしまい縋るように「頼む!助けてくれ!」と、悲願しだした。


 その言葉を聞いて、直ぐに…治療を終えた患者に移動する事を伝え、別の空き家へと案内する事に成功した。


 勝手な判断であるが、背に腹は代えられない――…浪人達から聞いた首相格の危険な性格上、また当たり散らす事を把握していた。


 ――村を出る期間は、患者の全治。


 患者の全治するまでの間、浪人達への食事や洗濯物等の身の回りの世話を受け持つ事を条件に協力を求めた。

 一気に居なくなるのは、流石に怪しむだけでなく…探し当てられ、患者さんのように二の舞になる事も話した。


 すると――…先に重症である患者さんと同郷の浪人を先に逃がす事が、決まった。

 初めは「よくも…こんな目に合わせやがってっ…!」と、怒り心頭だったが…医師として窘めた。

【作者の会議(愚痴)室】 ※許可を頂き、投稿しております。


シ「今日は、バナナと塩キャラメルのミルクレープです。」

C「あ。サングリアが、あったら…。」

シ「お持ちします。」

C「ごめんね、ありがとう。」

シ「季節関係なく貧血対策として、常備してるから問題なし。」

C「マジで、えらい。」

シ「氷無しのアイスにする?ホット?」

C「どーしよう…。」

シ「扇風機さんを回してるから…ホットにしても自然と常温になりますが…。」

C「常温って…。」

シ「・・・・・。」

C「お?何を思い出したの?」

シ「あー…この前の職場で、掃除当番だったんだけどさ。」

C「うん。」

シ「掃き掃除しようとした所に小さなセミが、落ちてまして…。」

C「それは、つまり…。」

シ「…何回か、生存確認をした後に手持ちのティッシュで包みましたのよ。」

C「熱中症かな?」

シ「毎年、人間もセミも命懸けだよね…洗濯物にだけ優しい季節…。」

C「本当に…。」

シ「――さて、話を戻しますと…生きていたのですよ。」

C「えっ?!し、シキさんっ…ついに死者蘇生の術を??」

シ「何でよ。」

C「ブードゥーを極めてるでしょ?」

シ「極めてないよ…私のポジションって、何だ?」

C「陰巫女でしょ?」

シ「偽善者一般人です。」

C「いやいや…偽善者一般人って、何よ。」

シ「お釣りを募金してる。」

C「えらいな、本当に…。」

シ「亡くなったセミを後で、日陰辺りに置こうと思ったのですよ…そしたらポリ袋が『シュビビッ』って、動いてさ。」

C「いきなり、話戻ったけど…生きてたのっ?」

シ「…どうやらクーラーの涼しさで、爆睡していただけのようでして…。」

C「セミって、爆睡するの…?」

シ「何回か、軽くツンツンと生存確認したんだけど…寝てただけだったようで…。」

C「良かったね。」

シ「起きた途端、此処何処状態のセミからしたらセミ攫いだね。」

C「せ、セミ攫いって…。」

シ「人攫いのセミバージョンですよ。」

C「セミさらぃ…くっ…!」

シ「ツボっていただき、ありがとうございます。その後、慌てて外に出て日陰に放しましたよ。」

C「良かったね。」

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