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狐の嫁入り -土姫ノ章-  作者: ツカサシキ
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1-2 懐かしい出会いと思い出(1)

 5月事皐月見舞いを申し上げます。

 私情と『想ヒ人』の新章のストック作りに四苦八苦しておりますが、今作品を楽しんでいただければ、幸いです。

 よろしくお願いいたします。


 今回は、辻本蓬さんの『過去編』です。

※苦手な方は、お閉じください。

 ――僕の名前は、(つじ)(もと)(よもぎ)


 某都市大に通う大学生で、歴史サークルに所属している。

 しかし、このサークルは“歴史”のはずだが、何故か『ご当地グルメ愛好会』として名が通っている。


 何でも…かつての主将が根っからの全国B級グルメの大ファンだったらしく、卒論でも課題のレポートでも『ご当地グルメ』推しで、主席で卒業したらしい。

 卒業して早々、悲願であり念願のグルメライターとして活躍しているとOBの方からお聞きした。


 廃部にならない理由は、担当講師の『歴史』好きの『グルメ』好きだからだった。

 その主将の行動により講師が開花したらしく改めて申請し直したらしい。


 しかし、既に歴史サークルとして通っていたため難しかったらしいが『グルメが、誕生した歴史』という事にしてもらったそうだ。


 考えれば考えるほど、他人から見たらそれほどでもないんだろうが…奥深い不思議があると、思っている日頃。


 僕もグルメだけでなく様々な歴史を知るのが好きで、同じ趣味を持った旅行好きの友達と一緒に巡っているが、震災の影響で封鎖されているところが多い。

 諦めるしかないが、何時かのために旅行貯金を黙々と蓄えている。


 しかし、僕の特に好きな“歴史”は、理解力のある友達にしか受け付けていない。

 何故なら『オカルト』とかを含む『サイキック』系だからだ。


 中には、止めさせようとするのが居たが…僕の頑固さに厭きれて見守ってくれている。

 僕が、オカルト等に興味を持ち抱いたのは…その見守ってくれている友達の一人であり幼馴染の影響であり“命の恩人”だからだ。


 友達本人は「大袈裟だ」と、言っているが…友達を尊敬している。

 成人前に思い返してみても僕は「凄い」としか出ない。

 ――僕が、体験し幼馴染が解決した事を遡る。


・・・・・


 僕達が、まだ小学2年生頃――…当時、通っていた小学校の前に広々とした十字路があるのだが、同校と他校を含む同じくらいの男女学生が通学中に交通事故による死傷が相次いでいた。


 その広々とした十字路は、本当に見通しが良く。

 整備されたばかりの綺麗な道路で、滅多に事故がおきにくい場所だった。


 しかし、おきにくいはいえ…事故が起きるものだ。


 中でも大きく社会問題になっている『ながら運転』と『煽り運転』の他に免許取ったばかりの新人運転手が調子に乗って大爆走――…今は、大学生だが…今でも免許を取ったばかりの新人運転手であろう若葉マークを付けた新車に引かれかかった事と自転車とも何回かある…その類かと思っていた。


 だが、幼馴染の友達の第一声が「アイツ…また、やったな」と、ぼやいた。


 その第一声に疑問を持った僕は、友達に質問した。

 すると、友達は「関わらない方が良いよ…関わったらアンタも只じゃ済まない」と、淡々とした意味深に言われた。


 それでも気になってしまい、同じクラスではなかったため休み時間になる度に何度も質問したが…友達の返ってくる言葉は、変わらなかった。


 その友達の事は、幼稚園の時から知っているが、自分から周囲に馴染もうとしない一匹狼だった。


 例えば、学校清掃の後にゴミ出しの時に外に行きたくない理由で、ジャンケン大会が必ずお行われるのだが…クラスメイトが呼ぼうとする度に友達は、自らゴミの入ったゴミ袋を持ち上げ、さっさと外にゴミ出しに行く――…友達曰く「他人に貴重な時間を潰されたくない」というのが、大きな理由で重要らしい。


 僕とは、幼稚園時代から知っているけども…僕からの『一方通行』なのは、重々承知している。


 しかし、何となく聞いてみたら友達は「私の言葉は“毒”だから」と、意味不明な言葉しか返ってこなかったが…それは、友達自身からの心配りだった事を知るのは、ずっと先だった。


 同じ小学校に進学してから全く、クラスメイトと交流を持たなかった友達に対し、クラスメイトの多くは「気取ってる!」とか「せっかく、声掛けてるのに!」と、逆上する生徒が多かった。


 しかし、友達は「友達じゃないんだから絡まないでくれる?」とか「何時から友達になったっけ?」で、黙らせていた。

 流石に教師すら友達を促していたが「今から『友達ごっこ』をしろという事ですか?」と、逆に聞き返し困らせていた。


 ――ついに指導室に呼ばれていたが…直ぐに解放されていた。


 後から知ったが、同席していた先生の『事情』を細かく話したら顔色悪くして退席し、別の先生が変わりに指導しようとしたら同じように『事情』を話したら同じように退席を繰り返しで、お開きになったようだった。


 その日以来…先生達から友達を呼び出す日々が、続いた。

 理由を聞いたら友達は「占いくらい、他所ですれば良いのに…」と、鬱屈した答えが返ってきた。


 しかし、その後も続き…ついに先生達の評判を聞きつけた芸能人や大手会社の社長、政治家までも校長室にて先生の立会いの元、友達に占いをしてもらうためにお忍びで来客するようになりキレた友達が「いい加減にしろよ、いい大人が何やってんの?此処は、小学校だよ?勉強をさせろよ…そんなに見てほしいんなら叔父を通せよ」と、ブチギレし許可無く自宅に帰った事があった。


 そして、友達から“占い”をしている事を知っていた叔父が、学校全体を猛抗議したらしい。


 友達の叔父さんとは、あの指導の時に会った事があるが…友達と性格が似ており思った事をスッパリ言う人だった。


 後から知った事だが…何でも友達の家は、東北に伝わる由緒ある巫女家系の分家の娘だった。

 今は、家庭の事情で都会に住んでいる叔父の神社(いえ)に下宿してもらっていた。


 その後は、叔父の報告を受けた『本家』が知るや否や、大変だったらしい。

 中には、賄賂違反をする者が現れ警察沙汰が発展し、一時的に休校してしまった。


 休校が開け登校すると、全教員…校長も含めて、変わっていた。

 ニュースでも取り上げられ伏せられていたが…大学生のなると同時に気になって調べたら…前校長は、副業として友達を金儲けの道具にしようとしていた事が判明し強制解雇。


 他の教員の何人かがネットを通じて前校長と似たような事をしようとして詐欺容疑と別件で逮捕されていた。


 そんな出来事が起こっていると知らずに休校の間の僕は、学校から出された漢字や算数のドリルを黙々と片付けていた。


 クラスメイトの中には、日帰り旅行に行っていた。

 一方で『発端』の切っ掛けを作ってしまった友達は、叔父の副業を手伝っていたそうだ。友達の叔父さんは、趣味でビーズや銀粘土を扱ったペンダントやブレスレット等のアクセサリーを作って売っているらしい。


 元々、評判が良かったが…友達が手伝ったことで売り上げが急上昇中し、制作が追いつかないらしい。


 学校は、落ち着きを取り戻すが…やはり友達の一件が“噂”を呼んでしまい、繰り返そうとしていた時――…友達の叔父が手を回していたため、起きなかったが…教員とクラスメイトがソワソワとした挙動不審の日々が今でも続いている。


 中には、意を決して占いの予約を申し込む教員とクラスメイトがいたが友達に「本家に頼んだら?叔父さんを通して予約をしておきますよ?」と、言うと何故か蜘蛛の子を散らすように退散する…その繰り返しだった。


 そんなてんやわんやと日々を過ごし、あっという間に春休みが開けた頃――…交通事故が多発した。

【作者の会議(愚痴)室】 ※許可を頂き、投稿しております。

A「ぉお~…蓬くんと菜種さんの出会いがっ…!」

ツ「菜種は、さん付けなんだ。」

A「さん付けでないと、失礼でしょう。」

ツ「普通、苗字では…。」

A「私なりに友情敬意でございます。よろしいですね?ツカサシキ様。」

ツ「有無を言わさずの圧力をかけてくるとは…投稿しない方が、良かったか…。」

A「・・・・・。」

ツ「無言の阻止圧力を発するの止めてくださいな…それに完走という名の完結したいから投稿し続けるよ。」

A「よし!よく言った!」

ツ「マネージャーさんかよ、Aさん。」

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