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狐の嫁入り -土姫ノ章-  作者: ツカサシキ
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5-1 昔噺の追憶(1)

 10月事『神無月』見舞いを申し上げます。

 気温の変化により運悪くノド風邪に罹っただけでなく、パソコントラ

ブルに遭ってしまい…先月、投稿出来ずに申し訳ございませんでした。

 暑さありつつも寒くなってきましたので、気を付けてくださいね。


 今回も楽しんでいただけたら幸いです。

 本日から5章、スタートいたします。

 よろしくお願いします。

 ――昔々。

 まだ町ではなく、村…小さな山村があった。


 その山村には、古くから“土地神”様と“土の巫女”が住んでおりました。


 当時の山村は…お世辞にも言い難い酷く荒れていた。

 村で耕した主食である米だけでなく、野菜ですら種を植えても…辛うじて、育つが…酷く育ちにくかった。


 そして、酷な事に――…村を囲む山で、自生しているはずの山菜や果物すら育っているはずの季節になっているにも関わらず、全く育たなくなっていた。

 困り果てた村人達の出した答えは、当時の土地神様に『生贄』を差し出すことだった。


 ――しかし、そう簡単に“生贄”を用意できる訳ではない。


 そう――…用意できるはずが、なかった。

 誰もが、そう思っていたのに「待ってました」と、言わんばかりに…村長が、今年10歳になった娘を連れてきた。


 遡る事、4年前――…その娘は、ある若夫婦の一人娘だったのだが…夫は、流行り病で亡くなった。

 残された母娘は、力を合わせて頑張って暮らしていた――…が、始めだけだった。


 ――ある日。

 母親が、まだ6歳の幼い我が子を…置いて失踪した。


 後で、分かったが――…勤めていた村唯一の小さな旅籠の女中をしていた母親が、泊り客であった若い旅商人と駆け落ちしたのだった。


 しかし…まだ、その事実を理解できていない一人残された幼き娘は、実の母親に捨てられた事に気づかずに今でも帰りを待っていた――…と、誰もが思っていた。


 ――だが、それは『大人特有の偏見』だった。

 幼い娘は、既に“分かっていた”のだ…何時からか、様子のおかしくなった母親の異変に気付かないわけがない。


 子供ながらも『見ている』し、把握している――…大人の都合により秘密されていたというのに何時の間にか、収集済みであった。


 現に“知らないはずの言葉”をサラッと、言われた――…なんて、体験・経験した方もいるだろう。

 現代では、テレビなどの情報で仕入れる事が多いが…当時では、どうやって把握していたか――…それは、村人の女性達の井戸端会議からだ。


 嫌でも耳に入る。


 耳を立てているつもりないと言っても嘘に聞こえるだろうが…知らぬうちに大きな声で、話していた事すらも気づかず…村人全員に口揃えて「捨てられた」と言われ続けられた娘は、幸いにも非行に走らなかった。


 理由は、母の勤め先だった旅籠の女将さんや同僚の面倒見のいい女中さんに引き取られたお陰だった。

 見知らぬ間柄じゃなかったのだ――…母が、まだ居た時に…その女将さんや同僚女中さんの所で、お世話になっていた。


 まだ寺子屋の教諭をしていた父が、生きていた頃に「娘の今後のため」と…物書きと数字の書き方と計算の仕方を教えてもらったので、即戦力として働き始めた。


 事情を知って理解をした者には、女将さんを中心に同僚女中さんの身の回り等の世話をしたり家事手伝いを今後のために伝授していった。


 しかし、中には「捨て子」と――…同情するものの野次馬のように見物する者と笑う者が、いた。

 こういった者は、時間と共に減少していく――…理由は、なんて事はない。


 先程も言ったが『壁に耳あり障子に目あり』だ――…店への評判にも関わるため、報告を受けた女将さんによって解雇通知されていった。


 突然の解雇通知に不当だと、騒ぎ立てた――…が、周囲の目というのは“容赦・躊躇・遠慮”などない。

 今までの調査結果を前にして、これ以上の騒ぎを起こせば――…どうなるか。


 村八分とまでは、いかないが――…白い目を向けられるだけでなく、ひそひそ話にように陰口と悪口を言い続けられる。


 それでも逞しく、居残る者も存在するが…最終的には、根負けするかのように…いつの間にか、人知れずに去っている。


 思わず、憐れんでしまう――…悪口と陰口を言う者は、寂しい人だ。

 学だけでなく、能もない…ただの下劣で、下品なだけだ。


 時の流れにより、やられたらやり返されるだけだというのに『学習』しない。


 これは、何事にも対して同じ――…気づけば、自分以外“何一つ”残されていない『生活』を送る事となる。

 自分以外、人だけでなく…お金も見放されるのだ。


 お金は“神様そのもの”と、考えられている――…善悪のない無色のようでいて、直ぐに『自分に相応しい色』に色づいていくのだ。

 例えるなら――…好きな色を付けた水に白い薔薇を挿すと白い花弁部分が、その好きな色に染まる『レインボーローズ』のようだ。


 因みに“レインボーローズ”の花言葉は『奇跡』と『無限の可能性』らしいので、贈り物だけでなく夏休みの自由研究向けらしいので――…興味のある方は、検索してみると楽しめますよ。


 ――例えとして、レインボーローズを挙げましたが…下劣の色とは、どんな色だろうか?下品な色とは、どんな色だろうか?


 考えるまでもなく、汚いだろう。

 本来――…美しいはずの『黒色』でも“汚く変色”した黒色は、雲泥の差。


 一体、何を言いたいのか?回り道しすぎました。

 まだ無垢な色が『白色』ならば、貴方の良し悪しな言動と行動によって“白色”から今現在の色合いに様変わりをする。


 どんな色に染まるのか、は――…その人次第。

 好きな色であったり、嫌い・苦手な色であったり…先ほど『汚い色』も含まれる。


 ――そして、その“汚い色”に染まってしまうと、底なし沼に嵌ったかのように抜け出せない。

 人の不幸は、蜜の味を知ったら…最後。


 これまでの人生の中で、慣れない環境への不満晴らしをしても良い事等存在しない。

 性格が、悪くても…結婚も出来れば、子供も生まれる――…しかし、その子孫に糾弾する事を覚悟した方がいい。


 親の因果が子に報う――…という言葉が、ある。

 自分の『日頃の行い』によって、愛する子孫が“傷ついていく”様子を知った時…どんな気持ちになるのだろう。


 よく「虐められるのが、悪い」と、馬鹿発言を耳にするが…先に避けたのは、他の誰でもない『あなた』だ。


 その結果が「仲良くしたくないから避けられた」だけだ――…避けられる原因を他に挙げるとするなら「一緒に居ても楽しくない」とか「見た目が、受け付けない」とか「精神的に不愉快になる」


 だが…最も恐ろしいのは、一番の虐められる理由が――…かつて、親だけでなく先祖や親戚が行ってしまった“虐め”の代償という名の『つけ払い』だ。


 長年にわたり、ついに“牙と爪を向けられてしまった”だけだ――…回避?回避不可能です…個人的には、甘んじて受け入れた方がいい。

 そうしないと――…更に『憎悪』が、雪だるま式に膨れ上がるだけだ。


 昔から愚痴と不平不満と文句を言う人は『子供が、出来ない』とも言われている――…下手すると“血が、途絶える”とも古来から言われている。


 ――要は、何に対しても…悪戯な行動を起こすと竹箆返しが、えげつない。


 個人差あるが…長年の劣悪な環境と生活と家族を含めた人間関係によって、汚い色に染まってしまった『性格』というのは、直しづらい。

【作者の会議(愚痴)室】 ※許可を頂き、投稿しております。


シ「――Cさん。」

C「ん?」

シ「ゲームの『仁〇2』の『すねこすり』さん、居るじゃない?」

C「居るねー♪可愛いよね。」

シ「見た目、三毛猫さんだけれど…マルチカンさんに見えて仕方がないんです。」

C「!り、理由を聞いていい…?」

シ「小説の脳内整理に悪戦すると、息抜きにゲームの動画を見るのですよ。それで、たまたま見たのが『〇王2』だったわけですが…主人公と一緒に戦う時に…威嚇ポーズの姿、ほんのちょっと体伸びる所が…特に――。」

C「!?」

シ「…検証ですかね?」

C「うん。」

シ「検証中の…おやつ、あんバターどら焼きと抹茶ラテで――。」

C「・・・・・。」

シ「お待ちくださいませ。」


※その後。おやつを美味しく頂きながら検証の結果「ホントだ…マルチカンだ~」と、共感していただきました。

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