表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐の嫁入り -土姫ノ章-  作者: ツカサシキ
13/43

3-4 教授、大人の『受け止め方』と子供の『受け止め方』の違いを思う

読みにくかったら申し訳ございません。

よろしくお願いいたします。

 逃げるように駆け込んだ…元職員だった男の勤め先である住み込み会社は、上司を含め軟派な強面系だが…人情味深い所だったそうだ。


 嫌な表現をしてしまうが…独自療法(?)洗脳による『真人間』に大改造されたのではないかと、要らぬ心配をしているが…どんな形であれ、お互いが“ハッピーエンド”であれば…疑心暗鬼に満ちた他人が、とやかく言うのは『野暮』だろう。


 こういった人達は、何故か“ご都合正義”を振り回すものだ。

 僕が、まだ小学生時代の頃に体験した十字路での事故の件でも『根掘り葉掘り』と穿り返すだけでは留まらず…既に終わったというのに本人の知らぬ間に取り返しのつかないほどの面白おかしく、背びれと尾びれを付けたがる。


 当事者にならないと分からない心理なのだ――…現に“僕”もそうだった。


 大袈裟と思われる人が、残念ながら存在するが…当事者からしたら『迷惑行為』にしか映らないため「そっとしておいてほしい」なのだが…理解しようとしたがらない、か…または「自分を見て!」か“構ってほしい”アピールのどちらかだと思う。


 話しを戻すと…当事者本人だけでなく『家族』や『親戚』だけでは、留まらず『友達』や『ご近所さん』すらも巻き込まんでしまうのだ。

 最悪の場合、一家離散にまで追いやられるだけでは済まされず…最終的に転々と引っ越しをする日常になってしまう。


 事実――…兄の高校時代(だったかな?)のクラスメイトさんが、とある事件に巻き込まれてしまい“似たような出来事”に遭ってしまった。

 事件に遭ったせいで、始めは『同情』されていたが…時間と共に飛び交う“誤った情報”に周囲が、踊らされて取り返しのつかなくなってしまった。


 不幸にも被害に遭ってしまった人を…あろうことか「悲劇ぶってるだろw」と、考え付いた愚か者の手によって『加害者』であると、誤った情報を流したのだ。

 その誤った情報のせいで、そのクラスメイトさん本人だけでは留まらず…家族・親戚・親しい友達の個人情報を漏洩されてしまった。


 既に弁護士と話し合っていたにも拘らずに…一つ一つ解決していくとしても…想像を絶するほどの“莫大”であり“膨大”な量を解決していかないといけないのだ。


 いくら“働き者”として有名な『働き蜂』や『働きアリ』ですら逃げ出すだろう。


 ただでさえ、怖い目に遭い傷心を癒えていないというのに…回転寿司の皿を積み上げるように見ず知らずの“身勝手正義”人の誹謗中傷せいで、クラスメイトさんは「自分のせいだ」と、思いつめてしまい…リストカットを繰り返していたそうだ。


 何度も…何度も…。


 そして、ついに…事情を知り、相談に乗ってくれていた教師の目の前で「ご迷惑をおかけしました」と、深々と頭を下げた後――…隠し持っていた新品のカッターナイフで、首を刈るように切った。


 かき切った細い首筋から間欠泉のように吹き出る血によって…部屋中が、まだら模様を描くように染まった後『バタンッ』と、クラスメイトさんが倒れこんだ。


 目の前にいた先生は「何があった」と、言わんばかりに目を見開きながら驚いたが…直ぐに現状を目に入るや否や、クラスメイトさんに駆け寄り…羽織っていたジャージの上着とティッシュペーパーを利用して、クラスメイトさんの痛々しい首の傷を止血し始めた。


 異様な騒ぎを聞きつけた他の教員が、駆け付けると…予想外な惨状に唖然としながらも止血で、手が離せないため事情を説明した。

 救急車が来るまでの間、慌てて駆け付けた保健の先生と一緒に自害を試みたクラスメイトさんの止血を必死に処置をした。


 保健の先生が、駆け付けるまで…先に止血として押し当てていたジャージの上着とティッシュペーパーは、血によって真っ赤に染まり…既に役に立たなくなっていた。


「早く、早く、止まってくれ!来てくれ!」

「大丈夫だからね!助けるからね!」


 必死に止血をしようとするも…大人二人がかりでも嘲笑うかのように出血は、未だに止まらなかったそうだ。


 しかし――…切羽詰まった緊迫した空気は、終わりを告げる。

 待ちに待った救急車が、着たのだ。


 ――その後。

 駆け付けた2~3人の救急隊員さん達の手によって、もう自分の血によって真っ赤に染まってしまったクラスメイトさんの痛々しく首の傷をテキパキと止血をしていった。


 出血多量によって、意識朦朧としているクラスメイトさんに必死に呼びかけ続けられていると「ごめんなさぃ…直ぐに…居なくなり、ます…」と、か細くも今にも消え去りそうであったが…まるで、寝言を言うように…ハッキリとした言葉を発した。


 この言葉を耳にした教師と救急隊員さんは、驚いた事だろう。


 クラスメイトさんは、救急車に運ばれたが――…酷い出血量のため、助かる見込みは『五分五分』であった。

 クラスメイトさんの止血をしていた保健の先生が、同行し…ジャージの上着で、止血をしていた教師は、事細かい事情説明をするために残る事となった。


 救急車のサイレン音によって、異様な雰囲気と不安感からだろう…学年関係なく、各クラスからざわつきが収まらなくなってしまった。


 中には、授業中に体調を崩した生徒がいたらしく…2階の職員室から慌ただしい言動と行動の異様さと血腥さ、薬品の臭いによって「何が遭った」と、野次馬精神という名の好奇心によって部屋の中を覗いてしまったそうだ。


 途中から目撃者となってしまった生徒は、何が何だか分からずに悲惨な光景に…恐怖心からか腰が抜けてしまった。


 バタバタしながらも…その生徒に気付いた別の教諭に諭され、支えられながら保健室に一時的保護(?)されていた。


 目まぐるしく時間が過ぎていき中で、あっという間に午後の授業になってしまったが…救急車のサイレン音だけでなく、何時の間にか…たった今、起こっいた惨状を各クラスの生徒達が、把握していた。


 恐らく、だが――…保健室に保護された生徒が、発生源ではないかと思いますが…分からずじまいなんですよね。

 既に出回っているためだろう…午後の授業は、内容が内容なので急遽休学した。


 しかし、よく『窮鼠、猫を嚙む』か、それとも『追い詰められたネズミは、猫を嚙む』の方が、分かりやすいだろうか?生徒達を帰宅させたが…情報というのは、無慈悲にも飛び交う。


次に使う言葉は『火に油を注ぐ』と、いう“言葉”だろう。


 ――病院に運ばれた件のクラスメイトさんは、奇跡的に助かりました。

 今では、この痛ましい切っ掛けで…兄と姉の『お節介精神』に火がついたらしく――…両親に頼んで、剛腕弁護士を雇って…クラスメイトさんを追い詰めた“元凶”を徹底的に社会的に抹殺したそうです。


 そして、残念ながら…今でも悪夢を見てしまうらしく、カウンセラーに通いつつも世話になった兄と姉への恩を返すように会社に勤めているそうです。

 学生時代は、よく家に遊びに来てくれて…僕も可愛がってくれましたよ。


 話し上手で、頭も良くて、面倒見も良くて――…の最高三拍子。

 僕が、大学生になっても良くしてもらっていますね。


 昔から不思議に思っているけど…どうして、あんな良い人が“質の悪い悲運”に遭ってしまうのかが、疑問を持たずにいられない。


 そういえば、菜種に「生まれたからには、用意された『運命=宿題』を前向きに突き進むしかない」と、教えられた。

 誰にでも“善し悪し”があるのは、当たり前であり――…魚のように荒波や渦潮という『人生宿題』に揉まれながら“危険”の回避方法等を知る必要性を身につけないと『社会的抹殺』に遭うどころか、下手すれば『社会的抹消』が「待ってました!出番!」とばかりに全力で走り寄ってくる。


 それを聞いた時の僕の顔は、どんな顔だっただろう。

 変幻自在な粛清って、マジで怖い――…この言葉以外、当て嵌まるだろうか…?


 ――あ!僕の思想は、どうでもいいですね。


 話を戻すと――…どこまで、昔を思い出して…あぁ!思い出しました。

 塾の先生も心配しているそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ