仲良く
何かがかけてる子って良いよね
余はかなり強くなった、ヴルと同等ぐらいにでもヴルは余の方が強いって言ってくるそんな事無いのになぁ
今日は二グラスとヴルを仲良くさせるためこの2人の他にロイガーとツァールとイタカを呼んだ、皆で集まって駄弁ろうかなーとか思った
「二グラス…?ちょ…離れてくれないかなぁ?…」
「えー?いいじゃーん♪」
「せめて隣に座るだけにして…」
「むぅ…じゃあはすちゃんの隣もーらい!」
「じゃあ私…は…二グラスの隣いくのネ」
「わーい!ツーちゃん!!」
「じゃあ僕はツァールの向かいに座るノ」
「それなら僕はロイガーくんの隣にするか」
「俺様は余った所だな…」
皆で隠れ家的カフェ的な所に居る余達以外に人は居ないつまり思う存分話せるのだ!
「私は基本ロイガーと一緒だから立ち回りはロイガーに合わせてるのネ」
「ツァールは本当に頼もしいから頼りになるノ」
「ロリとショタはずっと一緒だよなぁ…」
「イタカは普段どんな戦い方なの?イタカ脳筋っぽいしとにかく殴ってそうww」
「うっせー!だまれヘラ女子!俺様はちゃーんと頭使って戦ってんぜぇ?たとえば…」
「あーはいはい、長くなりそうだからカットでー」
「二グラスは相変わらず男の子には辛辣だなぁ…」
「ニグは女の子にしか興味ないもーん」
二グラスが余左腕とツァール右腕を掴む
「両手に花ってこの事なんなんだねぇー♪」
「離して二グラス」
「二グラス力強いのネ…」
「あわわ…ごめんよぉ?」
そんな時黒い小鳥が手紙を加えてやって来た
「あ、小鳥なノ」
「…?この手紙…余の?…あれ…これとーさんからだわ……えぇ?!なんでこのタイミングで…」
「ヨグさんに呼ばれたのか?」
「うん…ちょっと行かないと…ごめんね…」
「謝んなよ、親父さんに呼ばれたんならとっとと行ってこい」
「ハスター…またねなノ」
「またねなのネ」
「はすちゃん…」
「ごめん…また今度ね!」
タカタカと小走りで店を出た、まったくとーさんったらタイミングが悪いんだから…
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「あーあー…はすちゃん帰っちゃったしニグも帰ろうかなー」
「まってくれ二グラス…僕は君に話がある…」
僕が彼女を呼び止めるとなんだか微妙なかおをした
「なんだよヴルトゥーム…」
「…二グラスはハスターが好きなんだろ?」
「そりゃーもちろん、この世のなによりも好きだよ」
ロイガーとツァール、イタカも真剣な雰囲気を感じたのか大人しくしてくれた
「僕はね、それを応援するよ」
「え…ほ…本当なの?!」
「あぁ本当さ…けれど…」
僕は机の上で両腕を組んで目を伏せる
「だけどね…二グラスちゃん…」
1呼吸置いてから僕は喋る
「渡すとは言っていない」
スっと目を開く
「応援はするけど、僕もあの子が好きだから…渡す気はないよ」
ニッコリ笑う
「ただ…僕らの負けは確定している…」
「え…?」
「彼女に恋をした時点で失恋は確定しているんだ」
「何言ってんの?…」
僕の言葉に目を見開く二グラス
「…だって…ハスターには…ハスターには”恋”と言う感情が…ないからだ…」
「…」
「負けは確定しているけれど渡したくない…けれど君も応援したい…僕って欲張りだね、嫌いになって貰ってかまわないよ」
「……アンタなんて元から嫌いよ…」
「そっか」
「私も…渡す気ないから…」
「これは三角関係なノ!」こそこそ
「三角関係なのネ!」こそこそ
「おい、ロリショタ静かにしとけ」
「はすちゃんは私が貰う…絶対…アンタにはアンタにだけは渡さないから…」
彼女は早足で出ていってしまった
「……」
「……」
「……」
「あっ…ごめんよ3人とも…ここでこんな話してしまって…」
「いや…俺様は良いが…なんか複雑だな…」
「複雑なノ」
「でもそれが良いのネ」
「…2人帰っちゃったし…今日はお開きにしよう…」
「おー…そーか…じゃあ金だけ…」
「ふふっ…僕の奢りで良いから帰りな」
「まじかよ?!やったぜ!!またなヴル兄さん!ロリショタ!」
「僕らも帰ろうなノ」
「帰ろうなのネ」
「気おつけて帰ってね」
「「はーい」」
皆帰った…なんだか突然虚しくなる…僕は…周りの人の幸せを願っていたのに…どうも上手くいかないみたいだ
店の前に居た猫の頭を撫でる
「やっぱ…自分より周りを優先するのって難しいな…」
「にゃーお」
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[後日]
(なんだかヴルと二グラス余計に険悪になってないかしら?…なにがあったし?!)
とてつもないオーラをまとった2人に挟まれていた余であった…
(冗談抜きに息がしずらいわ…)
頑張れはすちゃー…(オーラに)負けるなはすちゃー生きろそなたは美しい…