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僕は誰?

僕は、誰だろう。


そこは白いベッドの上、目に見えるのは白い屋根、静かな寝息が聞こえる。


僕の?

いや違う。


ベッドの端に置いてある自分の手を枕にして寝ている女子高校生がいた。


「…直也…?直也ぁ!」


その女子高校生は起きるとすぐに僕に抱き着いてきた。


「よかったぁ、よかったぁ!」


えっと、


「誰ですか?あなた」


僕がそう言うと女子高校生は口をあんぐりさせていた。




「記憶喪失ですね、学力は正常ですが思い出や行ったことなどはほぼ忘れていますね」


病院の院長っぽい人が僕たちにそう伝えた。


「そ…そんな」


さっき僕の抱き着いてきた自称彼女はなんだかプルプルしてる。


「でも、怪我は完治していますので退院して大丈夫です」


僕はなぜか記憶喪失をしてしまったらしい。


自称彼女は僕の手を取ってずんずんと病院の外に出た。


「私のこと、本当に覚えてない?」


きれいな茶髪に、スラっとした容姿。

確か…


「すんません、なんも覚えてないっす」


さて、とりあえず家にでもかえっ――


「すんません、俺の家ってどこですか?」


そういや、僕、記憶喪失でした。


「直也、本当に忘れちゃったのね」


自称彼女は僕に指をさして、


「あなたは飯田直也、アパートで独り暮らししていてある日、アパートが大火事!それで落ちてきた屋根で頭を強打、ってこと、わかった!?」


自称彼女はなんだかイライラしながら僕にそんなことを言ってきた。


「僕はイイダナオヤ…って、今の話を聞くに俺の家は…」


まさか


「そうよ、今あなたは家無し、一文無しよ!」


なんてこった。

これでは橋の下か、公園のベンチがマイハウスになってしまう。


そこで僕はある名案を思い付いた。


「なら、彼女さんが僕を引き取ってくれませんか?」


そういった瞬間時が止まった気がした。


「え、ええ!?私の家?」


彼女さんは顔を真っ赤にしながら苦悩していた。


『私の家?でも、たしかに…ってダメダメ!私の家もアパートなんだから変な噂たてられたりしたら…でも一緒に住めばあんなことやこんなことを…』


僕は彼女さんの肩をポンポン叩くと


「ありがとう、彼女さん」


「まっ、まだイイだなんて言ってないわよ!あと、私の名前は水瀬黄色!」


こうして僕は水瀬さんと一緒に住むことになった。

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